Giant panda, photo by Sebastian Bergmann
2011年02月21日 (月) 掲載
上野界隈のレストランでは、既にパンダ歓迎特別メニューが用意されており、「ようこそ」「熱烈歓迎」と書かれた旗や看板もあちこちに飾られ、まさに街はパンダ一色。3年ぶりに上野動物園にやって来るパンダを迎える準備は完璧のようだ。
上野動物園にやって来るのは、5歳のジャイアントパンダ、雄のビーリー(比力)と雌のシィエンニュ(仙女)。人間でいうと20歳前後のもっとも元気な時期にあたる2頭は、2月20日に生まれ育った中国・四川省の保護センターを出発、白と黒の“パンダ柄”に塗装された飛行機に乗り、上海、成田を経由した後、23時ごろ、上野動物園に到着することになっている。東京の中心で注目を一身に浴びる新たな生活を送ることとなる2頭のため、食糧は伊豆山産の竹を用意。36年間、上野動物園のシンボルとして人気を得ていたリンリンは寝ている姿を観ることも多かったが、元気な2頭が竹をむさぼる姿はきっと愛らしいだろう。
今回のレンタル料金は、年間8000万円で、当面10年の契約。パンダの繁殖に向けた研究を行うという名目で、中国野生動物保護協会と契約を結んでいる。だがパンダの到着することにより、100億円の経済効果をもたらすと予想されている。ビーリーとシィエンニュのデビューは、健康検査と環境適応期間を終えた後、3月末の予定だ。
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