パブリックアイ 第47

瀧澤紗由梨(27)中目黒にて

パブリックアイ 第47回

瀧澤紗由梨 面白法人カヤック勤務

このあたりはよく来るんですか。

瀧澤:家から電車で1本なので、わりとよく来るほうですね。自由が丘、学芸大学のあたりもよく行きます。

お仕事は何を?

瀧澤:鎌倉にある面白法人カヤック(www.kayac.com/)というところに務めてます。

WEB制作会社、ですよね。

瀧澤:そうです(笑)。

元々、パソコンには慣れていたんですか。

瀧澤:インターネットとかパソコンは好きでした。お父さんが研究職なので、小さい頃から家にパソコンがあって、小学校の頃からパソコンでゲームをしてる子でした。

その頃からこういった道にすすむつもりだったんですか。

瀧澤:映画とミュージックビデオも好きだったんで、高校2年から、美術の予備校に通いました。それで映像科にいきたいなと思って、美大を受けてみたら受かって。わたし、起きたことが全部自分にいいことだと思っちゃうんですよ。それでもう、ここに行けってことだなと思って。

卒業して就職を?

瀧澤:いえ、実家暮らしだったんでとくに就職する気もなく……。少しふらふらしていたんですが、偶然、カヤックのサイトを見て。それでもまだ就職する気はなかったんですけど、こんなところだったら働いてみたいなと思って。で、受けたら受かっちゃった。なので、私ここに行くんだって。必然だなと思って(笑)。

就職して何か変わりましたか。

瀧澤:大学時代は、アニメーションを作ってたんです。ヤン・シュヴァンクマイエルとか好きで。意味のないものをつくり続けてたんですが(笑)、会社に入ってからは出したものを喜んで使ってくれる人がいるっていうのが分かって。そういうものを作っていきたいと思うようになりましたね。

今まで関わった中でお気に入りのサービスなんかはあるんですか。

瀧澤:wonderflとjsdo.itですね。エンジニア向けのサービスで、作ったものなんかを投稿できるんですが、オープンソースなので、それを共有できる。それでまたほかの人が編集してアップして、よりよくなっていくという。コミュニティにもなっているので、ユーザーさんとコミュニケーションをとって、ダイレクトな反応を見ながらサービスを改善できるのも、楽しかったです。

日々、充実してそうですね。

瀧澤:わたし、超ラッキーで、ビンゴとか100%あたるんですよ。会社で買出しのジャンケンとかやるんですけど、いつも1番に勝つんですよ。さらに、こうやって何度も人に自慢するんですよ。じゃんけん強いのと、風邪ひかないのと、太らないのと、遅刻しないのと。そうすると、繰り返すことで自己暗示にかかって、絶対に固まるんですよ、これが!

あー、なるほど。でも今日、1時間近く待ったんですが……。

瀧澤:いやー、あとわたし本当、忘れっぽくて。都合の悪いことは忘れちゃうんですよ(笑)。細かいことを気にしないんですよ。すごいポジティブなんです!

辛かったことや、死ぬかもしれないと思ったことなどはないんですか。

瀧澤:辛かったことは覚えてないですね……。あ、信号に気付かないことが多くて、あと一歩で死ぬってことはたまにあります。自分に都合よく思いがちなので、気付かず渡ろうとしちゃう。だから電車も、きたやつに乗っちゃうんですよ。私ってタイミングバッチリって思ってて(笑)。だから、反対方向に行ったりとか多いですよね!

それは……戻る時に面倒だなとか思いません?

瀧澤:でも、いつもと違う景色が見れたり、いいこともあるんですよ!

それで今日は1時間近く……。

瀧澤:(笑)。

さらに“紗由梨さん”から


「本社の1階では、どんぶり屋をやってるんですよ。『鎌倉どんぶりカフェ bowls』っていう。地元の新鮮野菜や魚を使った料理なんかも出してます」

「砂漠に行ってみたくて、ゴビ砂漠があるモンゴルに行きました。本当に建物とかなんにもないから、その空間全部がプラネタリウムみたいなんですよ。空が丸くて、見られる星全部が見えてるんじゃないかってくらいでしたね」

「大学時代に少しだけ、ひとり暮らしをしたんですけど、3カ月くらい。でも風邪ひいちゃって、そのときに家族がいないのが辛くて、実家に帰りました」

出かける際の必需品


「PCとiPhoneと鍵。シンプルですがこれくらいしか持ち歩かないので……」

テキスト / 撮影 Takeshi Tojo
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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