パブリックアイ 第43

太田めぐみ(25)外苑前にて

パブリックアイ 第43回

太田めぐみ エイベックス勤務

今日はこのあたりで何をしているのですか?

太田:仕事です。エイベックスというレコード会社に勤めています。

毎冬、このあたりはイルミネーションがきれいですよね。お仕事はどのような内容なんですか?

太田:第2音楽事業本部というところの宣伝担当です。浜崎あゆみ、倖田來未、BoA、EXILE、AAAなどがいる部署です。宣伝の中でも、女性誌を担当しています。

イチオシは?

太田:AAAです。絶対これから伸びます。ファンクラブ、CDの購買数、グッズの売り上げ、YouTubeでのプロモーションビデオの回転数も、全部上向きなんです。個々のメンバーが様々な場所で活躍しているので、それぞれが成長して、これからもとても伸びていくと思います。

入社したのはいつですか?

太田:新卒で入ったんですが、大学が関西だったので、関西から出てきて、3年目です。今、25歳です。ふけてるんですけど(笑)。

どうしてエイベックスに?

太田:もともと、19歳くらいの時に、神戸コレクションのお手伝いをさせてもらっていて、その時にエイベックスの人と出会ったんです。色々お話を聞いて、レコード会社か芸能プロダクションに勤めてみたいと思いました。そのために就職活動もしました。

大阪に住んでいながら、東京の会社を受けるのは大変だったでしょう?

太田:毎週、お金のある時は新幹線で移動し、それ以外はバスで東京と大阪を往復していました。今はあまりバスを使うことはないですが、バスで帰りたいとも思うんですよ。長時間、ひとつの場所に押し込められていると、じっくり考えられるんですよね。色んなことを振り返って、この先の目標を立てたりできる。だから、バスで移動しながらの就活はすごく楽しかったですよ。

自分を振り返ることなんて、最近全然していません。太田さんはまじめですね。

太田:特に、毎日毎日仕事に追われていたら、過去を振り返っている暇はないですよね。ちょうど私は先週、出張でLAに行っていたんですが、久しぶりに長い移動時間があって、やっぱり色々考えました。今まで3年間走り続けてきたけど、最初に立てた目標はこうだったから、この先、こうしないといけない。ということを感じられたので、良かったと思います。ちょっとした悟りが開けて楽しかったです。

実際に、お仕事を3年間やってきて、どうでしたか?

太田:実際、アーティストは皆、良い人で、浜崎あゆみとかは歌詞とかがあがってくると、こんなことを考えていたのか、って気づくこともあるし、ライブの最後にはお客さんが出ていくところにいるようにして、生の声を聞くようにしているんです。「あの曲良かったね」とか、「かわいかった」とか、そういう感想を聞くと、辛かったけど、頑張って良かったと思います。宣伝だから、どれだけの媒体に紹介してもらうか、ということに日々追われていて、感覚がマヒしちゃうことがあるんですよね。

東京での暮らしはどうですか?

太田:はじめは、毎日がパーティだと思いました。大阪だと、夜出かけるのは、だいたい金曜と土曜くらいなんですが、この仕事をしていると、週頭の月曜から会食とかパーティとかライブがずっと続いたり。食事や飲みのスタートする時間も遅かったりしますしね。皆、都心に近い所に住んでいるから、すぐにタクシーで帰れるというのもあると思いますが、東京の人は、フットワークがとても軽いと思います。

洋服はどこで買っているんですか?

太田:女性誌の方々と一緒に展示会に行ったりとか、『リステア』や『ルシェルブルー』など、渋谷や原宿にあるセレクトショップをちょいちょいとまわって買います。『リステア』はちょっと高いけど、『ルシェルブルー』は、私みたいに身長が高くても合うサイズの洋服がたくさんあるし、比較的価格も安いので、オススメです。

身長はどれくらいあるんですか?

太田:中学1年生までは142センチくらいだったんですが、急に伸びて、173センチです。実は、今ものびている。もうそろそろとまってもらわないと困るし、骨がカクカクするんです(笑)。足も25センチある、ビックフットです。ギャルのお店なんか行くと、全くサイズがなくて、かわいいからと無理に履くと、纏足のような状態。家から一番近いバス亭に行っただけで、血まみれになったことが一度あります(笑)。ヒールとか、ちょっと窮屈な靴を履く時は、替えのサンダルを持ち歩くようにしています。

ほかに、おしゃれに関して何か気をつけていることはありますか?

太田:髪は1カ月に1回くらい切りに行っていて、ネイルはやりません。自分で切るだけ。小学生の頃、ドッチボールが好きで“人間大砲”って呼ばれるくらい頑張っちゃって、指が折れたこともあって。ネイルサロンに行くなら、服にお金かけたいです。

ドッチボール!確かに運動神経が良さそうです。ほかには、何かスポーツをしていたんですか?

太田:体育会系ぽいって良く言われるんですが、高校時代から何もやってないんですよ。小学生の頃は、体操と水泳を習っていたのと、2歳から書道を習っていて、師範の資格も持っています。あと、アレルギー性鼻炎になるまで、剣道をやっていました。花粉の時期になると、防具が花粉まみれになっていて、すごいことになるので、母に言ってやめさせてもらいました。

そうですよね。剣道の防具は辛いですよね。今でこそファブリーズとかあるけど、昔はなかったですものね(笑)。

太田:部室の小窓からちょっとこぼれてくる太陽で、天日干ししていましたね(笑)。

(笑)年末は、忘年会で忙しいんじゃないですか?

太田:新年会の方が多いんですよ。年末は、レコード大賞とか、紅白歌合戦とか、カウントダウンライブとか、色々行事があるので、ばたばたしてる人が多いんですよ。

さらに、“めぐみさん”から


「女性誌を担当していると、仕事相手は女性が多いので、出会いがあんまりないんですよ(笑)」

「洋服代は、月に7万円くらい使ってますね(笑)。でも、働いた分全部を、自分で使えるからだと思います」

「ナイロン、グリッター、エル、ヌメロなど、仕事をぬきにしても、毎月大量に雑誌を読んでいます」

テキスト 東谷彰子
撮影 道辻麻依
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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