パブリックアイ 第25回

近あづき アーティスト

中野にはよく来るんですか

近：家が西荻窪なんですけど、近いのでたまに来ますね。中野ブロードウェイをぶらぶらしたりとか。あとは仕事をしています。編み物で作る作品なんかは、カフェに行って編んだりしているんです。

作品はどのようなものを作っているんですか

近：アパレル企業からの委託が多いんですが、東京コレクションに出すようなサンプル作りから、量産まで、色々やっていますね。それであまった時間は、母校の武蔵野美術大学に行って、研究室で働いています。

制作もしつつ働く、というのは大変ですね

近：儲かっても全て次の作品に投入しているような状態ですね……。色んなものが10万円単位でかかるんで、貯蓄を切り崩しつつ、といった感じです（笑）。8月にTWS-Emerging 141/142/143という展示があるんですが、それは東京都のなので、場所代がかからなくて助かりました。もう寝る時間もないくらいなので、そろそろゆったりした生活を送りたいとは思っているんですが（笑）。

それでも出し続けるのは？

近：だって作っちゃったもん、というだけですね。

今の制作が終わったら、やりたいことなどはありますか

近：落ち着いた気持ちで雑誌を読んだり、あとはなんでしょう……ゆっくりと部屋のインテリアについて考えたり。あと、いつか違う仕事をしてみたいですね。もうちょっと生産的なというか、何か効率のいい仕事を（笑）。

気分転換のためにしていることなどはありますか

近：散歩が好きなんですよ。渋谷で働いていた期間が長かったので、渋谷とか青山方面はよくうろうろしています。この前は、六本木から新宿まで歩いてたんですよ。友人と一緒だったんですけど、六本木から青山方面へ行こうという話になって、そこから今度は青山墓地へ。うろうろしていたら千駄ヶ谷に出てしまって。ここまできたら新宿まで行こうということになって、代々木を経由して新宿に行きました。

それは何時にスタートしたんですか

近：そうですね、20時ぐらいに青山を出て、新宿に着いたのは終電くらいでしたね。そんな感じの散歩を色んな場所でやっています。

おすすめのスポットとかコースはありますか

近：渋谷近辺はわりと開拓しているんで、渋谷からのコースがおすすめですね。道玄坂の裏あたりなんか楽しいですよ。

さらに“近あづき”さんから

「友達のデートコースを考えたりするのが好きなんですよ。付き合った時期とか、希望の価格帯とか聞いて（笑）。それで適切な感じのプランを提案するんですよ」

「目標は“生きる”。どうせ生きるなら長生きしたいじゃないですか。無限に生きるくらいのつもりでいないと長生きできないかなと思って、日々を過ごしています」

「今は自営業みたいなものなんで、特定の人としか会わないんですよ。だから展示が終わったらもっと外へ出たいですね」