パブリックアイ 第41

野崎綾(24)岩本町にて

パブリックアイ 第41回

野崎綾 編集アシスタント

今日はここで何をしているんですか?

野崎:勤務先がこの近くにあるんです。地下鉄の駅だと岩本町ですが、JRだと、秋葉原と神田が近いですね。

このあたりに住んでいるんですか?

野崎:いいえ。家は横浜です。なので、毎朝1時間半くらいかけて通勤しています。もともとは大阪出身で、半年くらい前に東京に出てきました。

ご実家ではないのに、1時間半もかけて通勤しているんですね。どうしてもっと近くに?

野崎:母が、四柱推命とか、方角にすごく詳しくて、今年は、大阪より北に行ってはいけなかったんです。そうすると東京都内はダメで、横浜より下だとぎりぎり東だったので、OKが出ました。仕事的にも、東は良い方角だったので、横浜に住むことにしました。

それはおもしろいですね。ちなみにお仕事は何を?

野崎:『STEP』という、ジョガーのためのフリーペーパーを作っています。編集部は社長と、デザイナーと私の3人でやっていて、私はまだ勤め始めて2カ月なんですが、ひとりで取材に行って記事を書いたり、最初から色々任せてもらえて、すごくやりがいを感じています。

ジョガーのためのフリーペーパーということは、野崎さんも走るんですか?

野崎:大阪に住んでいた頃は、ダイエットのために河川敷を走ったりしていたのですが、『STEP』の仕事をし始めてから、本格的に皇居を走りました。皇居は1週間に1度くらいのペースで走って、休日は戸塚から大船まで、往復10キロほど走っています。ただ、膝を痛めてしまって、ここ最近はちょっと休んでいます。

狙っている大会はありますか?

野崎:2011年1月末に開催されるフロストバイトロードレースを、編集部の皆と一緒に走る予定です。美味しいアメリカンなハンバーガーが食べられると聞いて、とても楽しみにしています。

そもそも、どうして東京に出て来ようと思ったのですか?

野崎:大阪ではアンダーグラウンドのクラブで働いていたことがあって、その当時、ライターさんやカメラマンの方たちにたくさん出会ったんです。ライターさんってかっこいいな、やってみたい、と思ったのが、足を踏み入れたきっかけです。実際やってみて、思ったより神経を使うし、大変だったけど、難しければ難しいほど達成感があると思っています。東京に出て来ようと思ったのは、大阪の人って、大阪が何でも一番だと思っているんですよ。私もそう思っていたけど、本当に大阪が一番なのか、確かめてみたかったんです(笑)。

実際に来てみて、どうですか?

野崎:まずは、東京があまりに大きくてびっくりしました。大阪で栄えているのは梅田と難波だけなんですよ。東京でいうと渋谷と原宿だけ、みたいな感じなので、本当にびっくりしました。それに、東京に来てみて、すごいチャンスがたくさんある場所だと思いました。出てきて本当に良かったと思っています。だけど、友人で営業をやっている人から、大阪弁を出すと相手にしてもらえない、というの話を聞いたことがあります。

そうですか?逆にチャームポイントになると思いますよ(笑)。

野崎:そうなんですか?すごく控え目にして、標準語を話すようにしていたんですけど、大丈夫なんですね。じゃあ、気にせず話すようにします。だけど東京は、“初めまして”の人との垣根が高い気がするんですよね。

うーん、逆に関西の人は、ノリ突っ込みができないと人間じゃない、みないな感じでちょっと怖いですよ(笑)。

野崎:確かに、笑いのツボが違うと、相容れないことはありますね(笑)。

さらに“綾さん”から

「社長はラジオの構成作家もやっていて、私もアシスタントとして少し手伝わせてもらっているのですが、いつかは、ラジオの番組も手掛けてみたいと思っています。雑誌と違って、話し言葉で書くのがとても楽しいです」

「原宿、渋谷、表参道で買い物することが多いですね。今、経済的に苦しいので、古着屋さんと、ファストファッションにお世話になっています。悩んで悩んで、必要な物だけ買うようにしています(笑)」

「最近一番おもしろいと思う芸人さんは、ブラックマヨネーズですね。もう、コテコテの大阪の笑いです。爆笑問題とかはやっぱり、おもんない!東京の芸人さんは、大阪人の笑いのツボを刺激しないです(笑)」


STEPのウェブサイトはこちら www.stepweb.jp/

テキスト 東谷彰子
撮影 道辻麻依
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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