タイムアウト東京が選んだ東京の最新情報をメールにてお届けします
この度、タイムアウト東京ショップに新たなラインナップが登場。デザイナーやアーティストの作品をワンピースとタイツへ落とし込み、より身近なものにするブランド『ワンピースとタイツ』のタイツだ。ポップで強烈な柄の同ブランドのタイツ群から、タイムアウト東京ショップがとくに一押しするのは、猫好きにはたまらない、カラフルな猫顔イラストで埋め尽くされた、猫タイツ。このポップで突き抜けたアートピースを手がけたのは、クラーク志織で以前には本サイトの『パブリックアイ』にも登場してくれたアーティストだ。彼女は現在ロンドン在住だが、ショップでの取り扱いを機会に、この作品を手がけた経緯などをメールで伺ってみた。本作のきっかけは大学の同級生でもあったファッション・ブランド『ATENOY』の米田年範との会話だったという。
「『SICF(SPIRAL INDEPENDENT CREATORS FESTIVAL)12』というアートフェスの受賞者展に参加する際、テキスタイルデザインに興味を持ち始めていたので、大学の同級生で『ATENOY』というファッションブランドを手がけていた米田氏に何か一緒に作らない? と相談を持ちかけたんです。そしたら“タイツを作ろう! あ、じゃあそれに合わせてワンピースも作ろう! 展示の名前は『ワンピースとタイツ』だ! ”とトントン拍子に話が進み、4種類のタイツとワンピースを展示する事に。その展示がきっかけで米田氏が『ワンピースとタイツ』というブランドをスタートさせる事になり、今に至ります」
展示用に着想したワンピースとタイツ、はその後は米田年範の手がける新たなブランドとして、とんとん拍子で他のデザイナー、アーティストの参加が進んで行き、先日は愛☆まどんなのタイツを合田誠が着用したモデル写真が話題をよんだ。制作当初からロンドンで暮らしていた彼女はそのスピード感と広がり方に、不思議な感慨を覚えたという。展示プロジェクトを経て後々に完成したという、2点『猫タイツ』『Kissタイツ』の出来上がりをみたときは、どんな感想をもったのだろうか?
「出来上がりを見た時は、予想以上に色が鮮やかにプリントされていて大満足でした。実際に『猫タイツ』も『Kiss』タイツもよく履いて出掛けています。『猫タイツ』を履いていると街で話しかけられる事がとても多いです(笑)。『猫タイツ』は今一緒に暮らしている子猫のムーミンをモデルに描いたので、ムーミンと一緒にお出かけしてる気分になって嬉しくなります。『Kissタイツ』は、一緒に履く靴やスカートによってキスの見える範囲が変わってくるのが面白いです。今日はここのキス部分も見せようとか色々考えてコーディネートできます。そして椅子に座った瞬間とかにふとキスが目に入ってくるのも、自分で作っておきながら はっ! とします」
どちらも、インパクトの強いデザインだが、東京でも本サイトのストリートスナップ連載『Style of the day』の被写体に惹かれるような、あるいは街の看板猫紹介連載『パブリックキャット』を愛する猫党読者の方が興味をもつアイテムになっているはず。ちなみに、ロンドンと東京のファッションの違いは?
「(ロンドンは)ガツンとした柄と柄をミックスして着こなす人が多い。しかもそれがとてもおしゃれ。柄の取り入れ方が上手な人が多いと思います。あと、私が住んでいる地域はアフロカリビアンの方が沢山住んでいる地域で、彼らが日曜日に教会に行く時などアフリカの民族衣装を着て街を歩いていて、その衣装のテキスタイルが本当に色鮮やかで素敵なパターンでとてもかっこいいです」
普段用にはちょっと敷居が高いかな、と思う方も、パーティ用や猫好きをアピールする機会のために一品ゲットしてはいかがだろうか?
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