タイムアウト東京が選んだ東京の最新情報をメールにてお届けします
グランド ハイアット 東京が、開業10周年を記念して期間限定販売しているケーキボックス「シェフズタイムライン」(7,000円)は、スイーツ好きなら見逃すことができない内容だ。
2003年の同ホテル開業以来、世界・国際大会で受賞した名作ケーキのみを集めている上に、11月までの限定販売で、それ以後の販売予定はない。その内容が気になる方のために、実際に食べてみた感想とともに、ケーキ全種類の内容をご紹介する。
まず、ケーキボックスはオレンジとグリーンの2種類から選択可能となっている。箱を開けると、その裏側にすべてのケーキの名前とイラストが書いてあるので、照らし合わせて楽しめる。
10種類のケーキそれぞれの内容は以下のとおり。
【期間限定復活の7点】
『
メロンココ』
受賞:2004年 WPTC(ラスベガス)
ココナッツムースの中に、メロンジュレ、ミュスカワインのサバイヨン、ラズベリージュレが入り、ココナッツムースを引き立てている。焼いたココナッツのカリカリした食感を楽しめる。ココナッツの食感と香りにフルーツのジュレがみずみずしく、爽やかな味わいだ。
『オレンジノワゼット』
受賞:2004年 WPTC(ラスベガス)
オレンジ風味のダコワーズとオレンジのクレームをミルクチョコレートのムースで覆った、オレンジの香りが特徴的なケーキ。ヘーゼルナッツをキャラメルと混ぜ、パリパリの食感を演出しているのが楽しい。
『
潮騒』
受賞:2005 年 クープドモンド (リヨン)
チョコレートとともにぐっと味わい深いコーヒーが印象的なムース。ヘーゼルナッツの食感と風味、ジャワペッパーの上品な香りがアクセントとなっている。ケーキの層が見た目にも美しく、コーヒー好きの方にはお勧め。コーヒーと合わせるのもいいだろう。
『リベルテ ソヴァージュ』
受賞:2007年 クープドモンド (リヨン)
ショコラ、ヘーゼルナッツのダコワーズとキャラメル、クルミのヌガーとラム酒でフランベしたバナナ、熟成バナナ、クリームチョコレートの5層を、チョコレートとキャラメルのムースでまとめている。リベルテは「自由」、ソヴァージュは「自然」という意味。バナナの味わいにどこか心安らぐケーキ。
『
アパッショネイト アランチャ
』
受賞:2008年 ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ (パリ
)
オレンジ風味のチョコレートクリームとヘーゼルナッツのババロアが層になり、ふわふわとなめらか。アパッショネイトは「情熱的な」、アランチャは「オレンジ」を意味している。オレンジとチョコレート、ナッツの風味をやさしい食感とともに楽しめる。
『
モード
』
受賞:2009年 ワールドチョコレートマスターズ (パリ)
ビスキュイのブラウニーとヘーゼルナッツのヌガー、アプリコット風味のコンポートの3層のベースの上に、ヘーゼルナッツのビスキュイやヘーゼルナッツの風味のチョコレートムース、アプリコット風味のホワイトチョコレートを縦に9層で構成。ミルクチョコレートとダークチョコレートを合わせたこのケーキはかつて販売期間中に度々完売となり、話題となった。
『プチガトーショコラ』
受賞:2011年 ボワロン杯 (東京)
チョコレートのスフレ生地の上に、ソテーしたアプリコット、バナナ味の生クリームがのった、柔らかくふわふわとエアリーな食感が特徴のケーキ。チョコレートを純粋に味わいたい方には、是非おすすめ。チョコレートとアプリコットがやさしくマッチしている。
これら7種のケーキは、現在単品での販売はしておらず、「シェフズタイムライン」の中でのみ復活している名作ケーキだが、次に紹介する3点は現在販売中の人気アイテム。
右『
ソレイユ
』受賞:2012年 ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ パリ
中央『リュミエール
』受賞: 2012年 ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ パリ
左『シルク
』受賞: 2012年 ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ パリ
今回10種類全てを堪能したが、どのケーキも素晴らしい味わいで、かなりの満足度。また、チョコレートを使ったケーキが多いため、チョコレート好きにはたまらない内容だろう。7,000円という価格ではあるが、ボックスに高級感があって、しっかりとした作りなので、パーティやとっておきの手土産にもふさわしい。10人で集まって1個ずつシェア、5人で2個ずつシェアなど、スイーツ好きで集まって食べ比べてみるのもおすすめ。なお、同商品はフィオレンティーナ ペストリーブティックに併設されているカフェでのイートインも可能。世界が認めた名作ケーキたちを期間中にぜひ味わってみてほしい。
by 市川歩美
Copyright © 2014 Time Out Tokyo