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東京で味わう、本場ポルトガルのエッグタルト

リスボンを訪れたことのある人なら、ベレンにある世界遺産、ジェロニモス修道院すぐ近くの『パステス・デ・ベレン』で、焼きたての『パステル・デ・ナタ』、すなわちエッグタルトを味わったことがあるだろう。幾層にも重なった薄いパイ生地のサクサクパリパリした触感と、卵の風味が凝縮した滑らかなカスタードの組み合わせは、シンプルな味わいが絶妙のポルトガルならではのスイーツ。

そんなポルトガルの味が、本場さながらのクオリティで楽しめる店が渋谷・富ヶ谷にオープンした。東急本店通りと井の頭通りの交差点近くに、2013年1月23日にオープンしたばかりの『ナタ・デ・クリスチアノ』は、代々木八幡のポルトガル料理店『クリスチアノ』の姉妹店。高温焼成が可能なオーブンを導入することで、パイは軽くサクサクなのに、中のクリームは滑らかでとろりとした触感に仕上がるという、ポルトガル流エッグタルトならではのテクスチャーを生み出している。本場同様の小ぶりなサイズのエッグタルトはひとつ200円。

運良く焼き上がりに間に合えば、焼きたてのアツアツにシナモンと粉砂糖をふって、その場で食べることもできる。この菓子作りに携わっているのが、かつて国連大学前のファーマーズマーケットで、かわいい三輪車のワゴンでエッグタルトを販売していた『ドーセ・イスピーガ』の髙村美祐記。あの味のファンだった人には、彼女の手による焼き菓子(好みの焼き具合のタルトを選ばせてくれていたのを覚えている人もいるだろう)がいつでも楽しめるようになったというのは嬉しい限りだ。

店頭では、『クリスチアノ』で提供しているペティシュコシュ(ポルトガル語でおつまみを意味する)のテイクアウトや、『チキンパイ』、酒類販売免許の認可が下り次第、ヴィーニョ・ヴェルデ(ポルトガル名産の微発砲白ワイン)やドウロ、ダンなどを中心とするポルトガルワインの販売も行う。

おつまみとパン、ワイン、エッグタルトを買って、すぐ近くの代々木公園でポルトガル気分を満喫しながらピクニックなんていうのも、これからのシーズンにおすすめだ。なお、現在のところ、エッグタルトの焼き上がりは9時、12時、15時の1日3回。あらかじめ電話をしておけば取り置きも可能だ。


イワシを愛する国ポルトガルならではの、『焼いわしのパテ』や『豚バラ肉とイカのイカ墨煮込み』など、レストランで提供しているメニューの一部が購入可能

ナタ・デ・クリスチアノの詳細はこちら。

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