タイムアウト東京ブログ

新宿秘宝館でゾンビと戯れる

タイムアウト東京で好評連載中の『都築響一の東京観光案内所』の著者、都築響一による展覧会『新宿秘宝館』が、ギャラリー新宿座にて開催されている。かつて三重県鳥羽にあった秘宝館『SF未来館』の収蔵品をコレクションしている氏ならではの作品がダイジェストで開陳される本展は、“フューチャー・エロ・スペクタクル”の宝庫。

展示されるキワモノとしか言いようがない人形の数々は、廃れゆく秘宝館のセンチメンタルな香りをまとっており、単なるキワモノではなく、ある種のアートとして成立しているようにも見える。作品解説は日本語と英語のバイリンガル対応のため、外国人観光客にもおすすめできる。日本にしかない、なんとも奇妙でいびつなアートは、彼らの目にどう映るのだろうか。

残念ながら展示品の数々はここには掲載できないが、現在では日本国内にわずか3館を残すのみとなってしまった秘宝館の世界を覗くには絶好の機会。新宿にお出かけの際は、ぜひ立ち寄ることをおすすめする。(18歳未満の入場はお断り)

なお、会期中の土曜日(2013年1月5日を除く)は、ギャラリー内に特設「ゾンビバー」が登場。ゾンビコスプレで、大人流悪ふざけ=エンターテイメントを繰り広げる“ゾンビーナ”たちが、ゾンビメイク(500円)やゾンビドリンク(500円)を来場者に振る舞ってくれる。
秘宝館とゾンビ。
この妙なる組み合わせは、年末年始の東京を多いに盛り上げてくれることだろう。

イベントの詳細はこちら


新宿高島屋すぐ近く、今も昭和の香りが残るドヤ街の一角にあるギャラリー「新宿座」


かつて『SF未来館』にあったという看板


出張ゾンビバーを主宰するゾンビーナの皆さん。ゾンビらしい立ち居振る舞いがプロフェッショナル


ゾンビカクテルに酔うやさぐれゾンビを発見。映画「バッドサンタ」も顔負けだ


わずか500円でこのリアルな血しぶきメイクを体験できる


会場では、名著「秘宝館」の販売もあり

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