タイムアウト東京ブログ

リアル・アメリカの味、ハドソン・マーケット・ベイカーズの焼き菓子

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オリジナルフレーバーがたくさん揃うビスコッティ

麻布十番の十番商店街にオープンした『Hudson Market Bakers』は、アメリカンスタイルの焼き菓子専門のベーカーズ・カフェ。2012年8月のプレオープンから1ヶ月が経った、先週金曜日に、“BAKE OFF EVENING”と銘打って、オープニング・レセプションが開かれた。

「ニューヨークのダウンタウンや、ブルックリンの街角にあるようなベーカーズ・カフェが東京にあったらいいなあとずっと思っていたんです」と話す、オーナー兼ベイカーの大坪ほまれ氏は、9年間のニューヨーク在住歴をもつ。その間、街のあちこちで見かける、コーヒーやエスプレッソといっしょに楽しむ普段着感覚の焼き菓子や、ダイナーの定番、アメリカサイズのケーキなどに魅了されたという。

2階の厨房で毎日焼き上げる菓子は、そんな思いを反映したラインナップ。1階のショーケース内には、『コーンブレッド』や『キャロットケーキ』など、30種前後のアイテムがずらりと並ぶ。誰もが知っている定番から、オリジナリティ溢れる焼き菓子まで、スイーツ好きには垂涎の品揃えだ。

この店ならではのアイテムとしては、甘塩っぱいフレーバーのマフィンが注目。『メープル・ベーコンマフィン』は、塩気のあるベーコンやソーセージに、甘いメープルシロップが絡んだときの独特のテイストにヒントを得たという組合せで、なんともクセになる味だ。マフィンの他には、ワインやビールと合わせたくなるようなフレーバーのビスコッティもユニーク。白ワインと相性がよさそうな『アーモンド&パルメザン』や、赤ワインと合わせたくなるような風味の『イチジク&パルメザン』、チリとオニオンの香りが詰まった『タコス』など、ひとひねり効いたメニューが楽しい。

もちろん、きっちり甘いオーソドックスなメニューもたくさん。シナモンやクローブなどのスパイスが香る『キャロットケーキ』は、しっとりした生地にアイシングが施された、まさにアメリカの味。リッチなテクスチャーの『NYチーズケーキ』は、好みでチェリーのシロップ煮を添えることもでき、酸味と甘さがコーヒーに合うことこの上ない。

なかなか本格的なアメリカンスイーツの専門店が定着していない東京だが、この店に来れば“リアル・アメリカ”な味に出会えるはず。


『メープルベーコンマフィン』や『チェダータコスマフィン』などの甘塩っぱいマフィンがたくさん!


東京でいちばんおいしい『キャロットケーキ』はここかもしれません


ブラウニーによく似た、素朴な味わいの焼き菓子『ブロンディー』が充実しているのもアメリカらしい


レセプションで振る舞われたドリンクには、“アメリカの味”、ダッズのルートビアーも!


焼き立ての菓子と好相性のコーヒーは、Streamer Coffee Companyのもの


麻布十番に来たら立ち寄りたいヴェニューがまた一つ増えた

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