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東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる井の頭恩賜公園の井の頭池で、かいぼり作業が行われている。かいぼりとは、農閑期にため池の水を抜き、堆積した泥を除去したり魚を捕まえたりする、ため池の管理には欠かせない作業のこと。昔は湧水量が豊富で地底が見えるほどに水が澄んでいた井の頭池だが、現在は植物プランクトンの増殖により、緑褐色に濁った池となってしまっていた。今回のかいぼりは、池底を一旦干して水質改善を図り、外来魚を取り除くことを目的に実施されている。かいぼり作業には、事前に募集された大勢のボランティアが参加し、干し上がった池に残る水たまりで魚をとって外来魚と在来魚を選別する作業を行っていた。
干し上がった井の頭池
たくさんのゴミが池底に埋まっていた
魚の捕獲測定コーナーに詰めかける人々
鯉を大量に捕獲
捕獲した在来魚は弁天池に作られたいけすに保護された。外来魚は魚粉に加工されるなどして処分されるという
オオクチバスやブルーギルは特定外来魚なので処分される
絶滅のおそれがあるニホンイシガメなども井の頭池には生息している
ナマズも貴重な在来魚なので、保護されていた
かいぼりの様子を見学する人々
弁天池は今回かいぼりの対象外
1度のかいぼりで池の透明な水がよみがえるわけではなく、元の環境に近づけるために開園100周年を迎える平成29年まで、1年おきにかいぼりを行う予定だ。今回のかいぼり期間は3月までの予定となっているので、干し上がった新鮮な井の頭池の様子を見学しに行ってはいかがだろうか。
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