東京、乗り放題切符

東京の街を散歩するのに最適なパートナーといえば、公共交通機関だ。SuicaやPASMOといったICカードの普及が進んだ今では、あまり知られなくなってしまったが、実は公共交通機関にはいくつもの「乗り放題きっぷ」がある。たまには気分を変えて、いつもは乗らない路線を選んで東京都内でちょっとした小旅行を楽しんでみるのも悪くない。なお、こうした切符には自動券売機で買えないものもある。その際は、窓口や改札の駅員にたずねてみてほしい。

都心を移動するのに便利な切符

『都区内パス』（JR東日本）

東京23区内のJR東日本の路線に限り、何度でも乗ることができる。参考までに記すが、JRの最低運賃は130円だ。
運賃：大人730円、子供360円（当日限り有効）
詳細：www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=112

『東京メトロ一日乗車券』（東京メトロ）

その名の通り、東京メトロの路線を何度でも利用できる。ただし、浅草線、三田線、新宿線、大江戸線は、都営地下鉄のため利用できないので要注意。
運賃：大人710円、子供360円（当日限り有効）
詳細：www.tokyometro.jp/ticket/value/1day/index.html

『都営まるごときっぷ（1日乗車券）』（東京都交通局）

都営の乗り物全てが乗り放題になる切符。東京メトロ以外の都営地下鉄、都バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーが乗り放題となる。なお、沿線の美術館や庭園、店舗などで『東京メトロ一日乗車券』、『都営まるごときっぷ』を提示すると、入場料や飲食代の割引サービスがある。サービス対象になるヴェニューをチェックするため、切符を購入する時にガイドブック（東京メトロは『ちか旅。』、東京都交通局は『いっとく』）をもらうのをお忘れなく。
運賃：大人700円、子供350円（当日限り有効）
詳細：www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/fare/otoku_metro.html

『東京フリーきっぷ』

上記3つをひとまとめにした切符で、『都区内パス』と同じ範囲内のJR東日本の路線に、東京メトロ、都営地下鉄、都バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーが加わる。東京の交通機関の入り組み方を考えると、都心の移動には最も実用的な切符といえる。ただし、そのぶん値段は高い。
運賃：大人1,580円、子供790円（当日限り有効）
詳細：www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/fare/otoku_free.html

ベイエリアを楽しめる切符

『ゆりかもめ一日乗車券』

新橋駅から、台場駅、東京ビッグサイト駅などを経て、豊洲駅までを結ぶ、新交通システム「ゆりかもめ」が乗り放題になる。
運賃：大人800円、子供400円（当日限り有効）
詳細：www.yurikamome.co.jp/contents/hp0036/index.php?No=11&CNo=36

『りんかい線 1日乗車券』

初乗り運賃200円と高いりんかい線が、一日のうちに限り何度でも乗り降りできる切符。大崎駅から新木場駅までの区間が乗り放題になるためおトク。
運賃：大人700円、子供350円（当日限り有効）
詳細：www.twr.co.jp/fare/sonota.html

『東急お台場パス』

東急線各駅（一部の駅を除く）から、大井町までの往復に、りんかい線の大井町駅から新木場駅までの区間が一日乗り降り自由になる乗車券のセット。運賃は東急線内で買い求める駅によって異なる。 運賃：渋谷駅からの場合、大人840円、子供420円
詳細：www.tokyu.co.jp/railway/railway/east/otoku/odaiba/odaiba.html

郊外へ出かけるときに便利な切符

『休日おでかけパス』（JR東日本）

土曜、日曜と休日のみ、広い範囲で乗り放題になる切符。また、大型連休（4月29日〜5月5日、7月20日〜8月31日、12月29日〜1月3日）も対象となる。東京を中心に神奈川、山梨、埼玉、栃木、茨城、千葉と、首都圏JR各線の広い範囲が乗り放題になる。細かいエリアは下記URLを参考にしてほしい。ただし範囲は広いものの、料金はやや高いので、あまり乗り降りをしない場合は逆に高くつくこともあるため注意。
運賃：大人2,600円、子供1,300円（当日限り有効）
詳細：www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=1801

『鎌倉・江ノ島パス』

鎌倉・江ノ島エリアのJR線、江ノ島電鉄線、湘南モノレールが一日乗り降り自由の切符。鎌倉での寺社めぐりや、江ノ島周辺の散策に便利なパス。
運賃：大人680円、子供340円
詳細：www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=1676

『江ノ島・鎌倉フリーパス』（小田急電鉄）

上記パスの鎌倉、江ノ島への往復を小田急線にしたものがこちら。小田急線各駅から藤沢駅までの往復料金と、小田急線の藤沢駅〜片瀬江ノ島駅間、江ノ島電鉄が乗り放題となる。ただし、湘南モノレールは含まれず、出発駅によって料金が異なる。
運賃：新宿駅からの場合、大人1,430円、子供720円（当日限り有効）
詳細：www.odakyu.jp/train/couponpass/enoshima/

その他、東京都内および都下で便利な切符

『トライアングルチケット』（東急電鉄）

東横線（渋谷〜自由が丘）、田園都市線（渋谷〜二子玉川）、大井町線（自由が丘〜二子玉川）の区間内で、一日乗り降り自由な切符として限定発売していたが、好評につき通年販売が決定した。
運賃：大人390円、子供200円（当日限り有効）
詳細：www.tokyu.co.jp/triangle/

『世田谷線散策きっぷ』（東急電鉄）

三軒茶屋〜下高井戸を結ぶ東急世田谷線が一日乗り放題になる切符。
運賃：大人320円、子供160円（当日限り有効）
詳細：www.tokyu.co.jp/railway/railway/east/otoku/ss_kippu.html

『京急羽田・ちか鉄共通パス』（東京都交通局）

乗り放題切符ではないが、羽田空港から東京都心、下町などへ出るときにおトクな切符。京急線の羽田空港国内線、国際線ターミナル駅から泉岳寺駅までの片道乗車券と、都営地下鉄・東京メトロ一日乗車券（一日乗り降り自由）がセットになっている。
運賃：大人1,300円、子供650円（当日限り有効）
詳細：www.keikyu-ensen.com/haneda/otoku_chikatetsu.jsp

『みなとぶらりチケット』（横浜市営交通）

横浜の地域限定市バス、市営地下鉄、周遊バスのあかいくつが一日乗り放題になる切符。みなとみらいや元町といった、横浜の主要な観光地を効率よく巡るのに便利。
運賃：大人500円、子供250円（当日限り有効）
詳細：www.yokohama-bus.jp/burari/