ニューヨークLGBTシーン3

カラフルなレインボー大行進の後に埠頭でダンス…LGBTプライドウィーク最新情報

ニューヨークLGBTシーン3

NYCプライド』の原点となったストーンウォール事件の暴動から42年。現在も受け継がれる勇気ある行進(マーチ)は、プライドをもって生きていくニューヨークのLGBTピープルの象徴である。

マーチのコースを、大音響のダンスミュージックと共にカラフル&キラキラして連なるフロート(山車)に乗って行進するマッチョなゴーゴー、ファービュラスなドラァグクィーン、ボーイッシュなダイクたちのパフォーマンスは、沿道を埋め尽くす世界中から集まった150万人もの人々を熱狂的に楽しくさせる。そんな壮大なマーチを目の当たりにすると素直に感動ものだ。その他、集会からダンスイベントまでNYCプライドウィークに開催される主だったイベントを紹介する。

6月18日(土)開催

RALLY


NYCプライドウィークは、『RALLY』というキックオフ集会からスタートする。2010年は、約3700人規模で行われたというこの集会、LGBTコミュニティーの有名なパフォーマーが出演し、演説、コメディー、ライブなどを披露する。最初のNYCプライド集会は、1969年6月のストーンウォール事件(暴動)の1ヶ月後に“ゲイ・パワー”のデモンストレーションのためワシントン広場公園に500人ほど集まって行われ、徹夜でシェリダン・スクエアにおいて蝋燭を灯したという。もちろん、この集会は無料で市民に公開され、集会全てのプログラムに耳の不自由な方への手話による通訳がある。なお、2011年の開催場所は、セントラル・パーク内ラムジー・フィールドのサマーステージへと変更されているのでご注意を。

場所:Rumsey Playfield Central Park
住所:72nd St. & 5th Ave. New York, NY

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6月25日(土)開催

RAPTURE ON THE RIVER (A WOMEN'S DANCE)


NYCプライドマーチの前夜、ダイクマーチの後に行われるレスビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー、およびクィアによる女性のためのダンスイベント。2011年のRAPTURE ON THE RIVERは、通常より3時間追加された延長版となっている。今回初めてウェットTシャツ・コンテストを開催予定。優勝すれば賞金250ドルをゲットできる。スーザン・レヴィンとメアリ・マックによるDJプレイで、ダンス、ダンス、ダンス。なお入場にはチケットが必要となり、前売券25ドル、当日券35ドル。さらに75ドルのVIPチケットも用意されている。チケット購入はこちらから。(boxofficetickets.com/hop

場所:Hudson River Park, Pier 54
住所:West Side Highway and West 13th Street New York, NY

『RAPTURE ON THE RIVER (A WOMEN'S DANCE)』の詳しい情報はこちら


VIP ROOFTOP PARTY

ニューヨークの街をワイドに眺めながら酒を飲む醍醐味をラグジュアリーに味わいたい人に最もおすすめなのが、この『VIP ROOFTOP PARTY』。伝説的DJダン・デ・レオンとトレーシー・ヤングによる音楽、さらにアンダーウェアーに水鉄砲を持ったホット・ボーイズと美味しいSKYYウォッカのカクテルでもてなされる。なおチケットは限定数のみの販売となり、オンラインでの購入がおすすめ。引き込み可能なガラス屋根の設備があるので悪天候でも心配なしのリッチなVIPイベントだ。チケットが必要。

日程:2011年6月25日(土)
場所:The Newly Renovated Hudson Terrace
住所:621 West 46th Street, New York, NY

『VIP ROOFTOP PARTY』の詳しい情報はこちら


6月26日(日)開催

THE MARCH


36丁目の通りとフィフス・アベニューの交差するスタート地点からクリストファー・ストリートとグリニッジ・ストリートの交差する終点までを約5時間かけてカラフルにデコレーションされたフロート(山車)と音楽で行進する。そのコースの沿道に集まって声援を送る人々も含めて150万人の参加者になるという『THE MARCH』は、ゲイバー『ストーンウォールイン』で1969年に起きたゲイと警察官達の衝突“ストーンウォール事件”となった暴動を記念したもので、その翌年から毎年恒例となる公民権デモとしてスタートした。もちろん沿道からの観覧は無料。23丁目とフィフス・アベニューの交差点の近くにスペシャルシートが用意される予定だ。なお、2011年のマーチの総指揮は、ゲイであることを理由にいじめを受けた15歳のビリー・ルーカスの自殺に影響され、オバマ大統領など有名人を含む多数の人々からのLGBT若年層の自殺を食い止めたいと願うビデオメッセージでオンラインキャンペーンを展開している『It Gets Better Project』を設立したコラムニストのダン・サヴェージと彼のパートナーのテリー・ミラー、聖職者パット・バンガードナー(Bumgardner)たちだ。

住所:Starts at 36th Street & 5th Avenue, ends at Christopher & Greenwich Streets. New York, NY

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PRIDE FEST


2011年で18回目となる『PRIDE FEST』は、毎年業者や共同体のオーガナイザー、エンターティナーなどが参加し1日かけて開催されるLGBTプライドを祝う人気のLGBTストリートフェア。

住所:Hudson St. between Abingdon Sq. & West 14th St. New York, NY

『PRIDE FEST』の詳しい情報はこちら


DANCE ON THE PIER: DANCE 25


LGBTプライドウィークを昼過ぎから夜まで楽しんだならば、最高のラストとして締めくくるために埠頭で開催されるダンスイベント『DANCE ON THE PIER: DANCE 25』へ向かおう。まだオープンにプライドを持ってLGBTのみんなで踊ることができなかった時代に誕生したという有意義でユニークなダンスイベントだ。ここまで来たなら、ビートの効いたDJプレイでガンガンにダンスしながらニューヨークに集まったLGBTピープルとファンキーな夜を仲良く楽しむべきだ。入場にはチケットが必要となる。

場所:Hudson River Park, Pier 54
住所:West Side Highway and West 13th Street, New York, NY

『DANCE ON THE PIER: DANCE 25』の詳しい情報はこちら


今回のゴールド・スポンサーは、ニューヨーク発のスキンケアブランド『キールズ』、ビール会社『バドワイザー(BUD LIGHT)』、ウォッカのアルコール飲料会社『スカイウォッカ』、クレジットカード会社『マスターカード』、航空会社『デルタ航空』となっている。

現在、H.I.S. 海外団体旅行営業グループ・新宿営業所では、「プリシラ鑑賞チケット・LGBTシーンを巡る市内観光付!プライドウィークのニューヨーク5日間」が 6月13日(月)まで予約受付中。『ストーンウォールイン』などのあるチェルシーエリアをLGBTガイドと一緒に巡るスペシャルコースの他、ブロードウェイミュージカル『プリシラ』の観劇も楽しめる。またホテルは、ユニークでスタイリッシュなデザインが魅力の『ACE HOTEL NEW YORK』。締め切りは間近だが、スケジュールが合う人は是非参加してほしい。

毎年恒例の世界最大規模を誇るLGBTイベント『NYC プライド2011』が6月18日~26日に開催される。今回紹介したNYCプライドウィーク期間中に開催される各イベントの詳細などは、ニューヨーク市観光局のLGBTサイトをチェックしてほしい。

テキスト 透海零
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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