坂本龍馬を味わう

東京で坂本龍馬を見る、知る、食べる10選

Read this in English
坂本龍馬を味わう

胡蝶蘭個室 銀座若旦那 龍馬邸

2010年は空前の坂本龍馬ブームが訪れると言われている。2009年から続く歴女ブームや、その視聴率が景気にも影響すると言われているNHK大河ドラマが、龍馬を主人公に描いた『龍馬伝』を1月から放送していることが要因のひとつだ。坂本龍馬は激動の幕末を生き、明治維新の原動力になった人物のひとり。土佐藩脱藩後、日本初の商社『亀山社中』(のちの海援隊)を結成、薩長連合の斡旋や大政奉還の成立に尽力した。
幕府が崩壊寸前の幕末期と、経済が崩壊寸前の現代は、どこか似通っていて、坂本龍馬のように日本の夜明けを夢見て行動する、魅力的な人物が求められている。実際、年が明けてからというもの、龍馬関連のイベントが跡を絶たない。ここでは、そうしたイベントや、龍馬ゆかりの味が堪能できる店を紹介する。龍馬が駆け回った高知県、山口県、長崎県は、海の幸、山の幸が豊富な食の宝庫。繊細かつ豪快な料理を味わいながら、龍馬談義に華を咲かそう。

龍馬が出迎えてくれる『胡蝶蘭個室 銀座若旦那 龍馬邸』

坂本龍馬の出身地である土佐高知の海の幸、山の幸を凝縮したせいろ蒸しが楽しめる“土佐個室居酒屋”。エントランスには、高知県を代表する名勝“桂浜”と“龍馬”が描かれており、奥に進むと、海を見据える龍馬像が出迎えてくれる。龍馬は当時としては背が高かったと言われており、龍馬像はほぼ等身大の全長170センチ。像の前では記念撮影する人も多い。看板メニューは“かつをの藁焼塩たたき”。わらの炎で焼き上げる“かつをのたたき”は高知名物で、わらでいぶされた香ばしい香りが独特の料理だ。山で天日干しされた“山塩”という塩で食べると味わい深い。また龍馬の好物と言われる“さつま若しゃも”を使った“しゃも鍋”が、2010年1月31日までの期間限定で味わえる。高知県内にある18ヶ所の蔵元から取り寄せた焼酎も揃う。

住所:東京都中央区銀座6-5-15 銀座能楽堂ビル3階
電話:03-5537-3181
時間:17時00分から23時30分まで
   17時00分から翌4時00分まで(金曜、祝前日)
休日:無休
ウェブ:www.diamond-dining.com/shop_info/tosa2/

土佐名物“海賊焼き”が楽しめる『土佐 海賊丸』

坂本龍馬の出身地である高知県土佐の名物料理“海賊焼き”の専門店。“海賊焼き”は、生きたままのアワビやサザエ、帆立貝、車海老を、そのまま網に乗せ、焼きながら豪快に食べる料理。高知名産の“長太郎貝”や“流れ子(とこぶし)”なども、店内にある生けすから引きあげ、龍馬が隊長を務めた“海援隊”ならぬ“貝炎隊(かいえんたい)”と名付けられたスタッフが、席のロースターで豪快に焼き上げてくれる。また毎日、スタッフによるよさこい踊りが披露されており、宴は盛り上がる。

住所:東京都中央区銀座6-5-15 銀座能楽堂ビル2階
電話:03-5537-3257
時間:17時00分から翌4時00分まで(月曜から金曜まで)
   17時00分から23時30分まで(土、日、祝日)
休日:無休
ウェブ:www.diamond-dining.com/shop_info/tosa2/

龍馬鍋なら『土佐料理 祢保希 赤坂店』

長崎の五島列島沖で揚がった天然の真クエが食べられる土佐料理専門店。2010年1月現在は、“NHK大河ドラマ 龍馬伝 記念メニュー”を期間限定で展開中。龍馬の好物と言われる軍鶏の血統をひく高知産の“はちきん地鶏”と、高知産“黒潮ポーク”“高知室戸海洋深層水豆腐”“高知産の柚子を使った自家製ポン酢”など、高知産にこだわった鍋が楽しめる。また、龍馬の会社名を冠にした焼酎の古酒“海援隊”も、グラス500円で味わえる。

住所:東京都港区赤坂3-11-17
電話:03-3585-9640
時間:11時30分から14時00分まで(月曜から金曜まで ランチ)
   17時00分から22時30分まで(L.O.21時30分 月曜から金曜まで ディナー)
   16時00分から22時00分まで(L.O.21時00分 土曜 ディナー)
休日:日曜、祝日
ウェブ:www.kazuoh.com/

フレンチで龍馬を感じる『第一ホテル東京シーフォート』

東京・品川にある第一ホテル東京シーフォート28階『トップ・オブ・ザ ベイ』で、土佐の食材を使用したフレンチのフルコースが味わえるイベントが開催される。“乙女鰤”“金目鯛”“はちきん地鶏”“文旦(ざぼん)”“トマトジュース”など、龍馬が愛した土佐の食材が、前菜からデザートまで使われている。高知県で最も古い日本酒蔵元の大吟醸酒“司牡丹”を、目の前で搾る予定。坂本龍馬が初めて黒船を見たのは、品川のベイエリア。トップ・オブ・ザ ベイからは、レインボーブリッジやお台場など、東京のベイエリアの夜景を一望することができるので、当時の龍馬の気持ちと重ね合わせて楽しみたい。

住所:東京都品川区東品川2-3-15
電話:03-5460-4411

龍馬の愛した土佐の食材と司牡丹を夜景とともに
日程:2010年2月12日(金)
時間:19時00分より(18時30分受付開始)
会場:28階 トップ・オブ・ザ ベイ
定員:100名(2月5日締め切り)
料金:9450円(1人 税金・サービス料込)
予約・問い合わせ:03-5460-4408(販売予約直通)
   平日9時00分から19時00分まで受付
   土曜10時00分から16時00分まで受付
   日曜、祝日は受付なし
ウェブ:www.seafort.d-h.co.jp/hhd-group/event/kochi/

龍馬談義をするなら『蔵元 龍馬』

日本各地の龍馬ファンが集い、龍馬の心意気が刻まれたグラスで土佐の銘酒を味わう飲み処。来たる2010年1月29日(金)には、“蔵元龍馬 新年お披露目会”と称し、坂本家九代目当主“坂本登”さんを招き、坂本龍馬に関する講演を予定している。この日は、高知にある18ヶ所の蔵元から酒を取り寄せ披露する。

住所:東京都杉並区浜田山3-34-3 地下1階
ウェブ:kuraryou.jp/index.php

蔵元龍馬 新年お披露目会
日時:2010年1月29日 19時00分から
会費:3000円
ウェブ:al-ass.jp/event.php#3

龍馬コーヒーを味わう『龍馬<愛>カフェ』

東京・新宿サザンテラスにある“トラベルカフェ新宿サザンテラス店”が、1ヶ月の期間限定で、坂本龍馬ゆかりの地や食などを紹介する『龍馬<愛>カフェ』を展開している。幕末をさわやかに生きた龍馬をイメージして仕上げた“龍馬ブレンドコーヒー”、龍馬の出身地である高知県をはじめ、龍馬にゆかりのある広島県、鹿児島県のご当地カレー、龍馬が愛したカステラを食べることができる。カステラは長崎県の老舗杉谷本舗より直送し、一皿で定番の“ハチミツ”と、長崎の特産品である“ざぼん”味の2種類を味わえる。また龍馬の肖像や紋服、家紋の蒔絵や坂本龍馬人形、書籍など、関連商品の販売も行われている。

住所:東京都渋谷区代々木2-2-1 新宿サザンテラス内
電話:03-5304-9150
期間:2010年2月14日まで
時間:10時00分から23時00分まで(月曜から土曜まで)
   10時00分から22時00分まで(日曜、祝日)
ウェブ:www.travelcafe.co.jp/shop/shinjukust/index.shtml

現存する龍馬の写真が全て見られる【写真で辿る『坂本龍馬の生きた時代』】

東京ミッドタウンにあるフジフィルム スクエアで開催中の写真展。坂本龍馬33年の人生を、現存する6種類の龍馬の肖像写真をはじめ、同じ時代、共に活躍した人物の写真、当時の風俗写真など、約130点で振り返る。写真だけでなく、龍馬が航海した軌跡がわかる地図、坂本家の家系図、龍馬が姉の乙女に宛てた手紙なども展示されている。また同会場で、【NHK大河ドラマ『龍馬伝』展】も開催中。歴ドルによるイベントも開催予定。

住所:東京都港区赤坂9-7-3
会場:フジフィルム スクエア 1階ギャラリー フォト イズ
電話:03-6271-3350
期間:2010年2月25日(木)まで
時間:10時00分から19時00分まで
休日:期間中無休
料金:無料
ウェブ:fujifilmsquare.jp/

NHK大河ドラマ『龍馬伝』展
2010年1月より放送されているNHK大河ドラマ『龍馬伝』。福山雅治、広末涼子、真木よう子など、出演俳優陣のメッセージや、ドラマの撮影風景の写真、撮影に使われている小道具なども展示されている。

歴ドル美甘子と学ぶ『坂本龍馬 幕末歴史検定』事前対策講座
開催日:2010年2月6日(土)14時00分から15時30分まで

龍馬を着るなら『東急ハンズ 渋谷店』

東急ハンズ 渋谷店では、龍馬の顔がプリントされたTシャツや、龍馬らが結成した、日本初の商社“亀山社中”の文字がプリントされたトートバッグ、職人用前掛けなどのグッズが手に入る。Tシャツや前掛けを手掛けているのは、2000年から坂本龍馬関連商品を作っているエニシング。今回は、“ニッポンを元気にしよう”と、日本のもの作りにこだわった龍馬商品を作り展示販売している。

住所:東京都渋谷区宇田川町12-18 1階Aフロア
電話:03-5489-5111
期間:2010年1月24日(日)まで
時間:10時00分から20時30分まで
   10時00分から21時00分まで(金曜、土曜)
ウェブ:shibuya.tokyu-hands.co.jp/

東京にある、龍馬ゆかりの地を巡る『はとバスツアー』

坂本龍馬は、剣術の修行のため、江戸に滞在していたことがあり、ゆかりの地も少なくない。はとバスの『歴史探訪シリーズ 第三弾~神田陽司がご案内~江戸幕末 坂本龍馬の軌跡を訪ねて』では、講談師によるガイドで、龍馬ゆかりの地を約7時間かけて巡る。東京駅を出発して、桜田門、軍艦操練所跡、岩本町千葉道場跡地、土佐藩上屋敷跡、赤坂氷川神社へ。途中、龍馬ゆかりの食材が詰まった“龍馬御膳”も味わえる。料金は大人7900円、子供6900円。

はとバス
ウェブ:search.hatobus.co.jp/main/detail.php?id=12544

龍馬とともに飛ぶ『龍馬伝ラッピングジェット』

全日空では、期間限定で、坂本龍馬の顔がプリントされたジェット機を就航させている。これはNHK大河ドラマ“龍馬伝”の番組PRの一環。機体には縦約2メートル、横約11メートルの龍馬の写真があしらわれている。初フライトは羽田−高知龍馬線だったが、同路線に限らず、現在は全国の空を飛んでいる。期間は2010年9月まで。幕末の時代、日本を駆けめぐった龍馬と共に、空を飛ぶのもまた楽しい。

全日空
ウェブ:www.ana.co.jp/dom/promotion/taiga-jet/

東京を飛び出し龍馬の足跡をたどる『松平定知先生と巡るANA歴史ツアー』

全日空では、元NHKアナウンサーで、現在、早稲田・立教大学院客員教授の松平定知を歴史大使に任命し、就任記念ツアー参加者を募集している。2010年2月12日出発予定のツアーは、龍馬と、その妻おりょうのハネムーンの地をめぐる旅で、すでに満員。これが日本初の新婚旅行と知られていることから人気を集めたようだ。2月27日出発の長崎、3月6日出発の高知、3月13日出発の松山は、現在も募集中。龍馬通を目指すならチェックしたい。

全日空 国内ツアー
ウェブ:www.ana.co.jp/domtour/skh/09b_rekishi1003/

テキスト 基太村京子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

この記事へのつぶやき

コメント

Copyright © 2014 Time Out Tokyo