2011年02月03日 (木) 掲載
チョコレートでひと味工夫された料理の次は、チョコレートソングス。チョコレートと一言で言っても、ビターなものから“激甘”なものまで種類はさまざま。ここではそんな幅広い味わいの古今東西チョコレートソング10曲を紹介する。
まずほんのりとした甘さのなかにビターな味わいを持った大人のチョコレートソングから。R&B界の帝王として長年君臨しているR・ケリーの“Chocolate Factory”(2003年)は同名アルバムのタイトル曲。ゆったりとした曲調のなか、「Candy caramel coated taffies chocolate covered strawberries, love so sweet, your my chocolate factory」なんて、エロすぎ! セクシーなR様の歌声が夢見心地にさせてくれる1曲。
同じくR&B界からは、インディア・アリーとミュージックソウルチャイルドの競演曲“Chocolate High”(2009年)もチョイス。こちらは恋人同士の会話のように多幸感に満ちた仕上がり。「あなたの味は私がこれまでの人生で味わったもののなかでも一番甘いもの」ですって! 一度は言われてみたいものだ。
グッと時代を遡って、70年代から80年代前半にかけて全盛を誇ったイギリスのバンド、ホット・チョコレートの“It Started With A Kiss”(1982年)を。メインボーカリスト、エロール・ブラウンのソウルフルな歌声にトロけるこの曲は、バレンタインデイにもピッタリのメロウチューン。
さらに時代を遡って、ニューオーリンズのファンクバンド、チョコレート・ミルクの“Action Speaks Louder Than Words”(1975年)はどうだろうか。「行動は言葉に勝る」。彼にチョコレートを渡すべきか迷ってる貴女への応援ソングとしてお薦めする。
ロック愛好家、しかも珍味好きな貴女には、オラン・ウータンの“Chocolate Piano”(1971年)をこっそりレコメン。70年代初期の一時期活動していたかなりマイナーなハードロック・バンドで、この曲もレッド・ツェッペリンみたいなギターリフがブンブン唸る豪快な一発。苦手な上司への義理チョコに添えてみるのかも良いかもしれない。
口なおしとして、みんな大好きPerfumeの“チョコレイト・ディスコ”(2007年)をどうぞ。この曲は説明不要。人工甘味料的な甘さがいつまでも舌の上に残る、21世紀の日本を代表するチョコレートソングだ。
お隣・韓国からも。少女時代の“Chocolate Love”(2009年)。「ワタシ、そんなに甘くないのよ! ほろ苦い恋愛だって経験してきてるんだから!」と歌う(妄想込み)、ビタースウィートな1曲。
なお、こちらの曲は同じ事務所所属のf(x)も歌っているので、食べ比べてみるのも良いかも。
糖度高めのチョコレートソングを探しているなら、AKB48の“口移しのチョコレート”(2009年)の甘さはかなりのもの。ただし歌詞は激エロ。 けしからんぐらいの可愛さがある。
……重要な曲を忘れてないかって? ハイ、バレンタイン・デイの定番チューンにしてチョコレートソングのクラシック、国生さゆり“バレンタイン・キッス”(1986年)。 苦みゼロ、ベッタベタに甘いこのチョコレートソングでトロける貴方はきっと30代後半以上のはず。
最後の1曲は、ジャパニーズ・ダンスホール・レゲエ・シーンのゴッドファーザー、ランキン・タクシーの“ひとかけらのチョコレート”(1996年)をどうぞ。ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの名曲“Waiting In Vain”を使用したトラックはほんのり甘い感じだが、歌詞のほうは……聴いてからのお楽しみ。この複雑な味わいを楽しめるようになったら、チョコレートソング上級者の仲間入り。
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