2009年10月20日 (火) 掲載
東京国際フォーラムにある『相田みつを美術館』が、iPhoneとiPod touchを使った、近未来型美術館ガイド『DaMoNo(だ・も・の)』のサービスを開始した。美術館館長で相田みつをの長男である相田一人の「機能的で、使って楽しい館内ガイドを作りたい」という思いに、無線LANを使用して屋内でも位置情報を取得できる技術を持つ『クウジット』が応え、開発したアプリケーションだ。
『DaMoNo』をインストールしたiPhoneやiPod touchを持って館内をまわると、各展示室への入室を自動的に検知し、画面上に展示室ごとの作品リスト一覧が表示される。操作に煩わされることなく作品鑑賞に集中できるよう、触れるだけで簡単に利用できるようになっている。展示室からの退出も自動で検知されるので、館内地図には鑑賞を終えた展示室とまだ入室していない展示室が色違いで表示され、移動履歴も確認できる。また、相田一人館長が選定し、監修した24作品に関する詳しい作品情報や解説も提供される。相田みつをは「感動は感じて動くと書くんだなあ」という詩を残している。感動することの大切さを教えられてきた相田一人館長は、「どの辞書にも、理屈
で動くと書いて、“理動”という言葉は載っていない」と作品を解説している。さらに美術館内のカフェでは来場者の感想文を閲覧できるため、その感動を共有することもできる。『DaMoNo』をインストールしたiPhoneとiPod touchは合わせて30台用意されており、1台200円で貸し出しが行われる。
10月20日から12月20日までは第43回企画展『相田みつを 日めくりの世界』が開催される。11月8日までは“お試しキャンペーン”として、iPhoneかiPod touchの貸し出し料金が無料になる。また『App Store』では、『DaMoNo(だ・も・の)〜日めくりの世界〜』が800円で発売された。手持ちのPhoneやiPod touchにダウンロードして持参すれば、同様のサービスを受けることができる。12月20日までの企画展開催期間中に美術館受付で提示すれば、ダウンロード特典として入館料が無料になる。アプリケーションの英語版は11月中旬にリリース予定だ。
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