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氷中で輝く衣服の本質–クリスチャン ダダ2013年春夏コレクション


デザイナー・森川マサノリによるブランド『クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)』の2013年春夏コレクションが、インスタレーション形式で発表された。

イギリスのファッションブランド『シャルル アナスタス』から独立後、2010年秋冬に森川が始動させた同ブランド。概念にとらわれないコンセプチュアルなクリエーションで毎シーズン注目を浴び、今年4月には、レディー・ガガのワールドツアーの衣装をジョルジオ・アルマーニ以外でのデザイナーとして初めて起用されるなど、世界へとその名が広まりつつある気鋭の若手デザイナーだ。

今シーズンは、"SUBSTANCE"をテーマに掲げコレクションを展開。インスタレーションが行われた会場には、氷漬けにされた衣服が立ち並び、来場者の驚きの声を呼んでいた。トレンド、さまざまな素材を氷の中に閉じ込め、その解けていく様、そして解凍した後の素材の変化を発表題材にした。森川は自身のツイッターで、「氷は他の物質と違い継続して変化するので、その時見た姿は二度とみることは出来ず、永遠のループが生まれる物質だ。それはファッションのループ、サイクルとまったく同じで、ファッションも時代によって生まれ変わる。それもまた『本質』だということ。」と、今回のインスタレーションについて言及している。また、会場ではバンド・ヴァンピリア(Vampillia)がライブセットを披露し、空間をより幻想的に演出していた。

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