タイムアウト東京ブログ

原宿に吹くシンガポールチキンライスの新風


『シンガポールチキンライス ブラウン(揚げ鶏)』は、パリッと揚がった皮目の香ばしさがたまらない

シンガポールに行ったことのある人ならば、庶民派B級グルメの代表格『シンガポールチキンライス』にハマった人も多いのでは。タイムアウト編集部にも、現地の味にハマった人が何人もいます。

2012年7月2日に、原宿にシンガポールチキンライスの専門店がオープンすると聞きつけ、さっそくエスニックご飯大好きチームの2人で試食にお邪魔してきました。

場所は、竹下通りを一本奥に入った静かな路地。数店の飲食店が軒を連ねる一角に『Mr.Chicken 鶏飯店』はあります。

お店を営むのは、シンガポールにある日本人学校の同級生同士だったという、加藤大夢と中井浩太の2人。そんな2人が小さい頃から慣れ親しんできたソウルフード『シンガポールチキンライス』にかける情熱は並々ならぬもの。店を構えて開業するまでは、港区や中央区など都内の一部で移動販売をして、着実にシンガポールチキンライスファンを獲得することに成功。そんな2人が、今年満を持して独立開業の運びとなりました。

主軸となるシンガポールチキンライスは、『ホワイト』と『ブラウン』の2種。いずれも丸鶏を骨付きのまま調理しているため、しっとりとジューシーな仕上がりが特徴です。定番は、シンプルに茹で上げた『ホワイト』とのことでしたが、五香粉の風味が香ばしくきいた『ブラウン』も、現地では若い人を中心に最近人気が出ているとか。

丸鶏をゆでた際のスープに、レモングラスなどのハーブを加えて炊き上げたインディカ米(パラッと炊きあがる長粒種の米)に、しっとり柔らかな鶏肉を載せ、白髪ネギとパクチーとともに供されます。そのまま食べても鶏の旨みが満載でじゅうぶんおいしいのですが、ここは現地らしく、『生姜ソース』『チリソース』『ダークソース』の3種を好みで混ぜながら食べるものおすすめ。これに、鶏の旨みたっぷりのスープも付いて850円とはお値打ち。(ブラウンは950円)

また、夜の営業では、ちょっとした一品料理をつまみに、エスニック料理にもよく合うタイやスペインのワインなども楽しめるとのこと。ぶつ切りの豚バラ肉をスパイスとじっくり煮込んだ『肉骨茶(バクテー)』や、『塩魚のモヤシ炒め』、『パクチー入り春雨サラダ』など、エスニック好きの心をくすぐるラインナップ。

外にはテラス席もあるので、これからの季節、瓶ビール(シンガポールで一番人気の『タイガービール』)やタイワインを片手に、夕涼みがてらシンガポールの味を楽しむのもよさそう。


『シンガポールチキンライス ホワイト』はしっとり柔らか。追加のパクチーは50円!


白を基調とした明るい店内に、シンガポールの国旗がはためきます


Mr.ChickenのオリジナルTシャツを着た加藤さん。後ろに見えるのは、できたての丸鶏がぶら下がる通称“チキンブース”


外のテラス席は、原宿の喧噪を感じさせないリラックススペース


シンガポールの国旗の赤と白を使った看板

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