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2013年12月4日、アゼルバイジャンのバクーにて開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会の中で、日本政府が提案していた「和食 日本人の伝統的な食文化」が、無形文化遺産に登録されることが決定した。
日本国内からの無形文化遺産への登録は2008年に能楽が初めて登録されてから、今回で22件目となるが、食文化の登録は今回が初めて。
震災後、京都の料理人等によるNPO法人日本料理アカデミーが京都府に働きかけ、「日本料理を無形文化遺産に」を提言し、政府も震災復興の象徴にと登録を提案していた。
提案書では、風土に根ざした多様な食材の使用、長寿や肥満防止に寄与している優れた栄養バランス、盛り付けで表現される自然の美しさや季節感、正月や田植え等年中行事との結びつきなどを特色として挙げ、「自然の尊重」という精神に則ってできた「和食」をアピールした。
食に関する無形文化遺産としては、フランスの美食術、スペインやイタリアなどの地中海料理、メキシコの伝統料理、トルコのケシケキが既に登録されている。
先日も日本政府観光局から、2013年日本を訪れた外国人が過去最高となったことが発表されたばかりだが、今回の登録によって和食への注目度が高まり、観光の起爆剤になることが期待される。タイムアウト東京も、さらに広く深く、和食の魅力を世界に向け発信していきたい。
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