沖縄で過ごす、いつもと違う週末

サンゴ畑や沖縄工芸品など、小旅行にぴったりなスポットを紹介

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沖縄で過ごす、いつもと違う週末

沖縄は、1年を通じて太陽とビーチ、熱帯のリラクゼーションを求める東京人が好む旅行先の1つだが、多くの旅行者は沖縄北部にある華やかながらも他所からは孤立したリゾート施設に向かうか、賑やかで、しかしやや刺激に欠ける中心地の那覇を歩き回るかのどちらかだ。単調な日常から逃れ、沖縄で週末を過ごしたい人にとって、この2つはどちらも理想的な選択肢とはいえないかもしれない。那覇は1日あれば見て回ることができるし、北部のリゾートは主に長期休暇を過ごす人向けだからだ。これら2つの中間的な目的地を探しているならば、そして、自分だけで沖縄を探索してみたいと考えるならば、北谷(ちゃたん)町周辺に滞在することをおすすめする。北谷町は、那覇の喧騒から遠く離れた魅力的なスポットだ。アクティブな旅行者にとって、どの季節に訪れても見どころがたくさんある。

北谷は、ショップやレストラン、複合型映画館が立ち並ぶアメリカンビレッジで良く知られているが、比較的開発が進んでおらず静かな海岸線が非常に大きな特徴。小規模ながら楽しいサンセットビーチに加え、海岸には新しく建設されたマリーナやいくつかの自然公園があり、町の中心から北に歩いて数分の長閑な砂辺(すなべ)エリアは、サーファーやドライブを楽しむ人々のメッカとなっている。砂辺は、海岸からサンゴ礁がよく見え、お洒落なカフェや路地裏の軽食店、ビーチバーもあり、その多くはこの地に住むアメリカ人が経営している。

東京から那覇までは、飛行機で2時間半足らず、北谷は空港から車で約45分なので、1泊2日の小旅行に便利だ。那覇市外では公共の交通機関がほとんどないため、レンタカーを借りることを強く推奨する。空港にはレンタカーサービスが充実しており、つねに需要があるため料金も手頃だ。

宿泊先

沖縄中心地の観光に最適の宿泊先は、ヒルトン沖縄北谷リゾート(北谷町美浜40-1)。2014年夏にオープンした実用的なこのホテルは、快適でアクセスも抜群だ。同ホテルは、海岸とアメリカンビレッジの間に位置し、広々とした室内には沖縄のテーマとカラーを用いた装飾が控えめに施されており、バルコニーからはゴージャスなオーシャンビューを堪能できる。エレベーターに施されたモザイク様の沖縄ガラスの装飾や、奄美スパの伝統的なマッサージ『てぃんなでぃ』など、このレベルのホテルに対する期待通り、非常に細やかな面にも配慮が払われている。

北谷でしておきたいこと

ビーチで体を焼いたり、泳いだり、のんびり過ごしたりすることは、もちろんどれも沖縄で過ごす休暇の不可欠な要素だが、北谷の魅力は太陽やその熱気だけではない。早起きをして風を受けながら海岸線をジョギングすれば、本当にリフレッシュできるだろう。ジョギングよりも穏やかなエクササイズを望むなら、ヒルトン沖縄北谷リゾートのプールサイドでのモーニングヨガセッションを試してみてほしい。

沖縄の文化や歴史に興味があるのなら、北谷の北に位置する読谷村(よみたんそん)はぜひとも訪れるべき。芸術家や工芸職人のコミュニティのある読谷村には、工房や地元の工芸品を扱う屋台などが雑多に集まる、やちむんの里を目指す旅行者が数多く訪れる。しかし、こういったスポットは避けて、独立した工房に向かうこともできる。工房は小山の多いこの村全体に散らばっている。焼物師の芝原雪子が運営するコキュ(読谷村字渡慶次1114-1)は、素朴な茶碗やかわいい装飾皿などを選ぶにはうってつけの場所だ。

また、読谷村のサンゴ畑(読谷村高志保915)は人口のサンゴ礁。管理された環境でサンゴを育て、沖縄の西部海岸沖の海に移植するために造られた。サンゴ畑では5万株以上のサンゴが育てられ、若者向けのインタラクティブな体験が提供されている。同施設は、過去数十年の間に汚染と気候変動によってひどく傷ついた海の生態系を回復することにも貢献している。

北谷から那覇方面に向かったところにある、浦添市の端の港川エリアは、 以前あった米軍の居住区がユニークなカフェやショップに改装された魅力的な街。このエリアで訪れておきたい主な店舗は、アメリカンウェーブ(浦添市港川2-16-9 No.22)と、ポートリバーマーケット(浦添市港川2-15-8 No.30)の2つ。アメリカンウェーブは、沖縄在住15年のデービッド・クリストファー・タウが経営する豊富なビンテージストア(1920年代のカレッジセーターなども販売)。ポートリバーマーケットは、地元で作られたクッキーからハイキング用品まで、あらゆる商品を扱う個人営業の雑貨店だ。

飲食店

ヒルトン沖縄北谷リゾートの宿泊客以外にも、このホテルの終日営業のオールデーダイニングレストランはおすすめだ。このレストランは、すばらしい朝食(3,200円)とランチ(2,200円/2,400円)を、落ち着いた沿海の雰囲気とともに提供している。天ぷら、沖縄そば、寿司、地産の豚肉などに加え、さまざまな新鮮な野菜と果物。さらにデザートテーブルは、スイーツ好きが興奮すること間違いなし。

夕食には、同ホテルのコレンテ(Corrente)が良いだろう。コレンテでは、地元で採れた食材で調理されたイタリアンのコースが、4,500円と非常に手頃な価格から楽しめる。また、アメリカンビレッジにも低価格の飲食店が揃っている。また、キジムナー(北谷町美浜9-1 Cビル2階)の『オムタコライス』は、スパイシーな牛ひき肉、サルサ、チーズ、野菜、ライスの上にクリーミーなオムレツが乗せられた、地元で人気のメニューだ。すでに触れたように、読谷村、港川エリアにもチェックする価値のあるカフェやレストランがたくさんある。

アクセス

JAL、ANAとスカイマークは、羽田空港から那覇空港までの複数の直行便を毎日運航しており、飛行時間は平均2.5時間だ。かなりの節約になるため、フライトの予約とともにホテルの予約をすることも検討してほしい。費用は季節や出発時刻によって大きく異なるが、週末の往復旅行の場合、航空券は10,000円から購入できる。

By Ili Saarinen
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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