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Beverley Milner
2010年02月25日 (木) 掲載
醤油はどこのものでもさほど変わらないと思っているなら、宇佐美本店の醤油を使ってみよう。宇佐美志都はロンドンのセントラル・セント・マーチンスで学んだ経歴を持つ、才能溢れる書家兼服飾デザイナーだ。 彼女の作品は、紙の上からウェッジウッドの皿まで幅広い素材に書かれることで知られている。 福岡にある彼女の小さなギャラリーでは、心を落ち着かせる書と繊細な浴衣などに出会える。しかし、彼女はこの他に、日本を代表する和調味料会社の経営者という顔を持つ。以下に宇佐美志都氏がアートと食の融合について語る。
「 我が家の家業である宇佐美本店は、1896年より、醸造業を営んでおります。 祖先が、日本から台湾に渡り創業し、現在は、九州にて私が四代目を努めています。」
「 私がお教えできるのは、宇佐美本店では、食塩水ではなく本醸造生揚げ醤油を使って二度に渡り醸造を行うことで、寿司と刺身専用の、濃厚で美味しい醤油を作っているということです。新鮮なワサビが加われば、文句のない味わいになります。」
「 弊社の理念は新鮮さを追求することにあります。日本の文化は四季を軸に行われるものが多いですが、日本の食も同様です。」
「 弊社ではポン酢も作っていて、こちらも一風変わっています。宮内庁御用達産地のだいだいの皮を一つ一つ手で丁寧にむき、その果汁を使ったポン酢です。このポン酢の香り、酸味、ほんのりとした甘みは、幅広い料理に合います。弊社ではだいだい果汁も販売しています。ここだけの話、これはモヒート風カクテル等お酒と合わせてもとても美味しいんですよ。」
「 私の母は9年前に他界しました。その後私は、父から受け継いだ醸造業の魂と母から受け継いだ書道の心得を組み合わせることを思いつきました。私の中にはこの2つを融合させるという信念がいつでもあります。」
福岡県北九州市小倉北区中津口2-1-2
電話 093 521 3060
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