Yoga in Salento, Italy ©www.yogasalento.com
2013年01月09日 (水) 掲載
スイスアルプスの麓でウィンタースポーツとヨガを抱き合わせてみたり、虎が潜んでいるかのようなブータンの洞窟で瞑想してみたり、世界には不思議な場所で開催されるヨガリトリートがある。ひとつ確実なのは、わざわざ飛行機に乗って出かけていっても、家に戻ったときにはリラックスしたハッピーな気分のまま、自分自身の中に平穏が訪れたことを実感できることだ。ここでは、世界でも意外な場所で瞑想やヨガに没頭できるリトリートを5つ紹介する。都会生活に嫌気がさしたら、インナーピースを探しに出かけてみてはいかがだろう。
イタリア半島のかかとのあたりに位置するサレントは、南イタリアならではの風光明媚な自然と美しい海岸線が広がる地域。ここにある『ヨガ・イン・サレント』はアグリツーリズモ施設『アグリコーラ・サマディ』と共同運営しているため、ヨガとオーガニック食材の2つで体の中からデトックスできる。オリーブの林に囲まれたなかで、アシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガ、とくに“シルシャーサナ”(ヘッドスタンド)に的を絞ったリトリートを受けられる。宿泊施設の調度品もセンスがよく、自家農園と果樹園で収穫される有機食材を使った、ベジタリアンのシェフによるローフードやベジのみで構成されるヘルシーな料理を楽しめるうえ、プールも併設されているため、体の中からエネルギーが溢れ出すような体験ができるはず。 7日間リトリート€250〜(宿泊費別、インストラクター、開催時期によって値段は変動する)
世界各地でのヨガ・リトリートを展開している『ヨガ・トラベラー』が主宰する、モロッコでのヨガリトリートはユニーク。大西洋岸に位置する海辺の街エッサウィラで、大西洋を目の前にビーチでのヨガセッションを受けることができる。旧市街から流れるコーランの祈りの声をバックにポージングしていると、なんとも不思議な非日常感を味わえるはず。また、サハラ砂漠をゆく『ヨガ・デザート・ツアー』なども開催しており、ベドウィンのテントに宿泊しながら、広大なサハラの真ん中でヨガや瞑想に親しむことができるツアーは他では味わえない体験だ。 8日間リトリート€640〜(シーズンによって変動あり)
ブータン西部に位置する高級ホテル『ジワリン』では、定期的にインストラクターを招聘し、1週間単位でのヨガリトリートを開催している。正しい姿勢を維持することと、呼吸法、瞑想に重点を置いて進めるヨガが中心で、セッションはタイガーズ・ネストと呼ばれる僧院を眼前に臨む神秘的なスタジオで行われる。ブータンの文化、宗教、建築様式などををありのままに尊重し、現地との調和をモットーに設立された施設で静かに瞑想に耽れば、自分自身の本当の姿が見つかるかもしれない。 シングル1泊$260〜(インストラクター、セッションの内容によって価格は変動する)
ヨガとスキーを組み合わせたユニークなリトリートを主宰する『ヨガ・トラベラー』は、ユネスコ世界自然遺産に登録されたユングフラウにほど近い、アルペンスキーの天国ともいわれるヴェンゲンにある。体の筋肉をほぐすアサーナで1日をスタートしてから、スキーやスノボ、スノートレッキングを堪能し、ホテルに戻ってからは、酷使した筋肉をリラックスさせるやさしいヨガで体を労るというリトリートは、世界でも他にないタイプ。 2013年3月2日〜9日の7日間リトリート、€1,090
もっと安く、余計なサービスはいっさい省いて、オーセンティックなヨガリトリートを求めるのであれば、精神鍛錬のホームランドであるインドの『スールヤ・テジュ・アドヴァイタ・ヨガ・センター』に向かうべき。南インドのケララ、カラディの近くに位置し、現地の導師からヨガを学ぶことができる。すぐ近くには、たおやかなプルナ川が流れ、ヴェーダ哲学の礎を築いたアディ・シャンカラを祀った寺院もある。客室は何の変哲もないベーシックなものだが、清潔。厳格なベジタリアン料理にも定評がある。
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