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Beverley Milner
2010年02月25日 (木) 掲載
日本の服飾デザイナーは長年に渡り、既成概念に捉われずに進化したいと願ってきた。九州の福岡には、伝統と現代性をうまく融合させたテキスタイルショップが存在する。小倉織は丈夫で、デザイン性の高い縦縞が特徴の織物で、その歴史は400年以上もさかのぼる。17世紀に豊前小倉藩のために作られたのが原点だと考えられているこの織物は、歴史の流れと共に生産が減少し、途絶えた。だが、25年前に築城則子により復元され、以後その妹の渡部英子たちの手がける機械織りのブランドShima-Shimaとして販売されている。渡部さんが小倉織の魅力を語ってくれた。
「 小倉織は素晴らしい生地です。たて糸がよこ糸の3倍の密度で織られているため、他の生地よりも耐久性が高いです。」
「 400年以上前に生み出された織物ですが、現代的に感じさせる魅力があります。小倉織の原点は江戸時代にさかのぼりますが、新たに加えたスタイルと、若いデザイナーの皆様とのコラボレーションで、今の時代でも十分に使える織物が誕生しました。」
「 90年以上の間、小倉織は廃れていました。日清戦争の波にのまれ、小倉織は世の中から消えていたのです。私は、日本全国から、小倉織の切れ端と小倉織に必要な資料を集めて周った築城則子を誇りに思います。大変な苦労を伴ったと思いますが、彼女は復元に向けての資料を揃えきったのです。」
「 この復元のニュースは全世界に知れ渡り、生地は東京国立近代美術館やロンドンのヴィクトリア・アルバート美術館でもコレクションされています。機械織りのブランドShima-Shimaは、海外への輸出し、私はパリやフランクフルトで行われている国際見本市にも参加をしています。」
「 小倉織を買うのであれば、私は、発祥の地である福岡で買うことをお勧めします。福岡で小倉織の歴史に触れれば、小倉織の良さを更に詳しくご理解いただけると思っています。全タイプの小倉織が揃っているのは福岡だけです。」
福岡県北九州市小倉帰宅大手町3-1-7-107
電話 093 561 0700
ウェブ www.shima-shima.jp
メール info@shima-shima.jp
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