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多くの人々で賑わうスペイン坂と並行に走るゆるい坂の途中に、明治・大正期に活躍した歴史評論家、山路愛山の終焉の地を示す柱がひっそりと建っている。『豊太閤』『西郷隆盛』『足利尊氏』など、多くの著書を遺した愛山は、元治元年(1864)浅草に生まれた。明治29年(1896)から大正6年(1917)に病で没するまでこの地に住み、執筆活動や雑誌の主宰などを行った。にぎやかな通りの片隅に静かにたたずむこの碑は、往時のこのエリアが閑静な住宅街であったことをしのばせる。愛山辞世の句は「この娑婆はとても去られぬ世なれども、生れぬさきの國へ行かなむ」。享年54歳。
東京都渋谷区宇田川町13
アクセス『渋谷』駅徒歩約7分
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