“マーラソン講座”満員御礼

「練習だけでは速くならない」マーラ・ヤマウチのランニング哲学

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“マーラソン講座”満員御礼

ヴァージン アトランティック航空が主催し、タイムアウト東京が協賛するマラソン講座が、恵比寿のタイムアウトカフェ&ダイナーで開催された。講師のマーラ・ヤマウチは、2008年の大阪国際女子マラソンで優勝し、北京オリンピックでは6位入賞を果たしたプロフェッショナルランナー。マーラは11歳だった1984年のロサンゼルスオリンピックで、英国の陸上勢が5つの金メダルを獲得したのを見て以来、オリンピックに出場することが夢だったそうだ。現在は、2012年に開催されるロンドンオリンピック出場にむけ、練習に励む日々を過ごしている。だが、マーラがトップ選手として本格的な練習ができるようになったのは、29歳になってからのこと。それまでは、イギリス外務省職員として働きながら走り続けていた。今回の講座では、マーラが自身の経験から学んだ成功の秘訣や、走るモチベーションの保ち方などについて語られたが、一番大切なことは、「夢を持ち続けることだ」と強調していた。実現不可能に思えるようなことでも、夢はとにかく大きく持ち、次にその夢につながっていくような目標を細かく設定していく。例えば、夢が「ロンドンオリンピックで金メダルを獲得すること」だとしたら、2012年のレース当日まで、フィジカルとメンタルを鍛える毎日の練習メニューを作り、それにしたがって生活をする。日々のスケジュールに関しては、しっかり休み、睡眠にもたっぷり時間をさくことが重要となる。世界記録保持者であるポーラ・ラドクリフは、1日12時間の睡眠時間をとる。マーラは、1日9時間の睡眠をとり、1時間の昼寝をする。練習するだけでは決して記録は縮まらず、体は、調整することで速さを身につけるのだそうだ。
1時間におよぶレクチャーの後には、質疑応答の時間も設けられ、会場に集まったランナーから多くの質問が寄せられた。「走っている時にどんなことを考えているのか?」という問いに対しては、短い練習の時には、晩ご飯は何を食べるかなどを考えていて、2008年の大阪国際女子マラソンで優勝した時には、「ヤマウチがトラックの女王・福士をぬいた!!」というような実況中継を繰り返し想像したり、とにかくポジティブなイメージを常に持ち続けたと答えた。さらにマーラは、タイムアウト東京のインタビューにも答えてくれた。

良く練習で走られるコースはどこですか?

マーラ:多摩川です。自宅が多摩川から近いのと、サイクリングロードと土の道など、色々なコースを選べるのが魅力です。走った後は、できるだけすぐに食べて休むことが大事なので、移動するより、家から違い方が良いと思います。でも、毎日家の近くを走るのは退屈なので、外苑とか、代々木公園を走ったり、トラック練習では等々力競技場で走ったりもしています。

走ってすぐに食べるのが良いんですね?

マーラ:走ると筋肉はダメージを受けるので、できるだけ早くが良いですし、練習が終わって15分以内は炭水化物の吸収力が一番高い時なんです。水分も大事なので、リカバリードリンクをできるだけ早く飲むことがおすすめです。きちんと栄養を取ると、回復も早いです。

日本を練習場所にしている良さはありますか?

マーラ:秋冬春は天気が良く青空が多いので、それがすごく良いです。和食もランナーにとって非常に良い食事です。それから、女子マラソンに関して、日本は世界で一番エリートランナーが多い国だと思います。オリンピックではシドニーとアテネの2大会連続で日本人選手が優勝していますし、日本でレースに出たら、高いレベルで競争できるので、とても刺激を受けます。野口みづき選手と何度も一緒にレースに出ましたが、オリンピック選手と並んで走れるのは、幸運なことです。日本の実業団の練習も見られるし、選手の層も厚いですし、世界トップを目指そうとすると、どれくらいハードな練習をしなければいけないかを間近で見られて、自分もがんばらなくちゃ、と思うんですよね。

最後に、東京マラソンを走るランナーたちに応援のメッセージをお願いします。

マーラ:東京マラソンは、コースが走りやすい、とても良い大会だと思います。何時間以内に走る、自己ベスト更新、完走することでもなんでも良いので、自分の目標をしっかり持って、それに向かって頑張ってください。

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テキスト 東谷彰子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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