A級 駅前イルミネーション

広尾、北区、中央線沿線 傑作の宝庫で冬限定の小さな遠回り

A級 駅前イルミネーション

都内の有名イルミネーションスポットほど大規模ではないが、各商店街が中心になって行う駅前のイルミネーションもはずしたくない冬の風物詩だ。ここでは、小規模ながらも、毎年見事なイルミネーションを行う駅を取り上げる。通勤通学や仕事で近くに行く時は、すすんで“寄り道”してほしい。

広尾プラザ


広尾駅前にあるショッピングビル『広尾プラザ』は、いつでも素晴らしい店内デコレーションで驚かせてくれる店だ。特に、毎年冬季に行われる外のイルミネーションは格別。まずは、青いライトで飾られた入口広場のステージに登場する七人の小人の大きなバルーンを見て欲しい。ただ風に揺れているだけなのに、音楽にあわせて踊っているように見える姿がかわいらしく、特に子供人気が高い。また、道路沿いの壁面に飾られた赤いポインセチアと、白と青のライトもエレガントである。

場所:広尾駅(東京メトロ日比谷線)2番出口すぐ


リストランテ イル・ブッテロ

トラディショナルなイタリア料理とガラス張りの大きなサンルームが美しい邸宅のような建物、気さくなスタッフが人気のレストラン。冬になると、蔦がからまる外壁を真っ青に染めるイルミネーションが出現する。暖かいオレンジ系の光が灯る店内と現代的な青の光のコンビネーションが、店の家庭的な雰囲気をさらに盛り上げている。

場所:広尾駅(東京メトロ日比谷線)2番出口より2分
住所:東京都渋谷区広尾5-13-3


ナショナル麻布スーパーマーケット

輸入食品や玩具、書籍までを扱うナショナル麻布スーパーマーケットには、2階建ての店舗の上階から、隣のビル最上階へ伸びるクリスマスツリーを模したイルミネーションと、2階への階段に沿ってオレンジのライトが施されている。外では生のもみの木が売られており、海外のホリデーシーズン準備の気分も味わえる、おすすめのスポットだ。

場所:広尾駅(東京メトロ日比谷線)1番出口より5分
住所:東京都港区南麻布4-5-2 ナショナル麻布ビル
ナショナル麻布スーパーマーケットの詳細はこちら


十条駅(JR埼京線)

都内で最も元気な商店街のひとつ『十条商店街』入口にあるロータリーは、夏の盆踊り大会をはじめ、面積にそぐわない大胆なイベントが行われる必見スポット。冬のイルミネーションでは、これまでに『十条赤富士』や『おとぎの国の妖精』など、アイデアの素晴らしさと完成度の高さが光る創作系イルミネーションを披露してきた。残念ながら、今年はまだ準備前の様子。銀河鉄道で舞い降りるサンタクロースが登場する予定だ。

場所:十条駅西口駅前ロータリー


板橋駅(JR埼京線)

“商店街を活性化し、観光スポットとしてもたくさんの人に訪れてもらいたい”という思いから、区が駅前イルミネーションに支援を行っているためか、北区は傑作が多い地域だ。名前は板橋でも、駅の東側は北区。この駅では滝野川さくら通り商栄会による提灯タワーに注目して欲しい。10メートルほどの櫓が組まれ、たくさんの年賀提灯が飾られる。冬のイルミネーションでは珍しい装飾だが、本来の日本の祭りの姿を見ることができる。

場所:板橋駅東口


赤羽駅(JR埼京線、高崎線、宇都宮線)

駅利用者が多いだけあり、北区最大規模のイルミネーションを行うのが赤羽駅だ。東口、西口、赤羽口といたる出口が光でいっぱいになる。注目は東口。光の柱でできたツリー、木々にはオーナメント、そしてバス停の屋根には孔雀の羽根のような扇が付けられている。駅に降りなくても、電車で通過する時には窓の外を見てみよう。

場所:赤羽駅周辺一帯
ウェブ:www.1bangai.org/


吉祥寺駅(JR中央線・総武線、京王井の頭線)

東京の大規模な駅前イルミネーションのひとつ。ロータリーの光のカーテンをはじめ、サンロードなど周辺一帯が白と青の電飾で染まっている。深夜1時まで点灯しているので、混雑を避け、遅い帰宅時にゆっくり観賞するのがいいだろう。

場所:吉祥寺駅北口周辺


三鷹駅南口(JR中央線、総武線)

今年で17年目を迎える三鷹の冬の名物。駅前のロータリーにある大ケヤキをはじめ、6つの商店街の街路樹がリースや電飾でいっぱいになる。

場所:三鷹駅南口周辺一帯
ウェブ:www.city.mitaka.tokyo.jp/c_event/022/022556.html


武蔵境駅(JR中央線・総武線、西武多摩川線)

多目的ホール『武蔵野スイングホール』を中心とした『スイング武蔵野』正面のクリスマスツリーを出発点に、クリスタルロードを北側に向かって、白のLEDライトが街路樹を彩っている。シンプルながらも光量が多く、通りの名である“クリスタル”を彷彿させる美しい仕上がりだ。また、今年から南口境南通り沿いにもイルミネーションが登場。11月6日に開通したばかりの武蔵境の南北をつなぐ仮通路を通って、『サザンドロップきらきら』と名付けられた白のイルミネーションも見にいこう。

場所:武蔵境駅北口、南口(JR中央線)
ウェブ:www006.upp.so-net.ne.jp/docyoshi/ILM.htm


国立駅(JR中央線、武蔵野線国立支線)

春の桜、秋のイチョウと1箇所でいくつもの日本の四季を見せてくれる南口の大学通り。冬は、巨大な光のクリスマスツリーが登場する。他にはライトで形作られたトナカイなどのオブジェも。イルミネーションが始まる12月5日(日)までは、イチョウ並木を楽しもう。

場所:国立駅南口、大学通り

テキスト / 撮影 道辻麻依
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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