パブリックアイ 第36

遠藤寛(34) 代々木上原にて

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パブリックアイ 第36回

遠藤寛 デザイナー

デザイナーというと、ファッションですか

遠藤:そうです。ずっとファッションデザイナーです

どんなものを作っているんですか

遠藤:だいたい、普段から自分で着ているんですけど、今日のもそうですね。オーガニックコットンを使ってるんですけど、タキシードジーンズとカットソーです。

なぜファッションの道に進もうと思ったんですか

遠藤:進路を決める当時、どうしようもなくファションが好きだった。もうこれしかないというか、見えてなかったんですね。洋服の学校に行って、そのあとはヨーロッパをぶらぶらして。それでニューヨークにいた友達に、来ないかと誘われたので、行くことにしました。

そもそも、あまり日本にいる気はなかった?

遠藤:出身は茨城なんですけど、その地元も含めて、日本があまりにも居心地が良すぎたんで、これは廃人になるなと思って(笑)。それで日本を出ることにしました。

ニューヨークでは、主にどんなことをしていたんですか

遠藤:語学学校に通いながら、デザイナーのアシスタントをしていましたね。6~7年ぐらい過ごしたと思います。そのうちそのデザイナーが日本のメーカーを手伝うようになって。その関係で、少しずつ日本に帰るような用事が増えました。

アメリカ生活で何か感じたことはありますか

遠藤:やはりチャンスのある国だと思いました。チャンスというより隙があるというか。日本と違って色々な国の人がいるので、“当たり前”がないんですよね。法でしか縛られてないので、隙があるんですよね。誰でも成功できる入り口がある。日本にはない様々な価値観がある、ということを知れたのも大きな収穫でした。

さらに“遠藤寛さん”から

「職場は青山の外れなんですが、お客さんに“何かを買う”という意識で来てほしかったので、ギリギリですが青山にしました」

「将来は、半ファッション、半農が理想。ファッションと農業を半々でやっていきたいです」

「高円寺の雰囲気は好きですね。街が持つ独自のカルチャーが、かろうじて残っているなと感じられるので」


Carroll Gardens Works:www.ny11231.com/

テキスト / 撮影 Takeshi Tojo
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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