東京プライドパレード

3年ぶりに5000人が集結、LGBT当事者と仲間たちが代々木公園からパレード

東京プライドパレード

LGBT(L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル、T=トランスジェンダーの頭文字をとったもので、セクシュアルマイノリティーを意味)当事者、支援者ら約5000人が、多様なセクシュアル・マイノリティーの認知や理解を求めながらパレード(デモ行進)する『東京プライドパレード』が、2010年8月14日(土)、3年ぶりに開催される。コースは、集合・終着地点となる代々木公園 イベント広場をスタート。渋谷の公園通りから明治通りへと進み、途中、表参道や原宿を経由して、代々木公園へと戻ってくる。パレードに先立ち、11時00分からはステージイベントが催される予定だ。

開催直前、この『東京プライドパレード』を主催する東京プライド代表の砂川秀樹に、今回のパレードについて聞いてみた。

今年のテーマと過去に行われたパレード、異なっている点はありますか?

砂川:一般企業が協賛してくれるようになったことが大きな変化だと思います。シティグループ、ゴールドマンサックス、UBS証券、メリルリンチ、Yahoo、Googleといった企業がブースを出展します。また、ミュージカル『RENT』のキャストの方が『Seasons of Love』を歌いに来てくださり、歌手の中西圭三さんが、支援者の一人としてミニライブを開催してくださいます。

第1回のパレードから今回まで、どのように成長してきたと思いますか?イベントにはどのような意義がありますか?

砂川:パレードは、“コミュニティ”のエンパワーメントがひとつの目的ですが、その“コミュニティ”が広がったと思います。最初は、ゲイを中心としたLGBTのコミュニティでしたが、今は、LGBTが生きやすい社会の実現を求める人たちの“コミュニティ”になったと思います。よって、支援者の層が日本でも広がったと感じています。

プライド・パレードには、どのような協力が必要だと感じていますか?

砂川:一般企業からの協賛が増えると、より多くの人が関心を持つようになりますし、資金調達も楽になると思います。

海外のプライドマーチ(パレード)との連携などはありますか?そして、他のプライドパレードと比べて東京は何が特別なこと、違う点などありますか?

砂川:海外との連携はありませんが、今後、できればと思っています。東京は、デモ行進(パレードも、警察からの許可上はデモ行進)を開催するために、警察との交渉を繰り返さなければならず、労力がとてもいります。また、表現方法に対する規制は(どのデモに対しても)厳しい面があります。海外のパレードに参加したことがないので比較が難しいですが、カジュアルな普段着で参加している人が多いのが、もしかしたら特徴的かもしれません。

広く一般の人々へ伝えたいメッセージがありますか?

砂川:LGBTが生きやすい社会は、そうではない人にとっても生きやすい社会です。

次の10年で、東京プライドパレードが目指すところはなんですか?

砂川:私自身は、今年でオーガナイザーを終える予定ですが、今後、海外(特に他のアジアの国)の人たちと連携していけるといいなと思います。


パレードに参加したい方は、登録が必要となる。当日、集合地点で午前10時30分から受け付けている。なお先着順で、参加者数の制限もあるので、早めの登録をお薦めする。**

※参加希望者は、以下のウェブサイトの内容を必ず確認してほしい。
英語:parade.tokyo-pride.org/7th/language/english.html
日本語:parade.tokyo-pride.org/7th/march/

イベントの詳細はこちら

テキスト 透海零
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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