2014年05月27日 (火) 掲載
サンパウロの歴史的地区。かつての栄光は過去のものだが、都市のランドマーク的な観光スポットが多く超高層ビルのイタリアビルからはそれらが一望できる。セントロは都市開発やアートのホットスポットとして進化し続けている。素晴らしいプラッサ・ダス・アルチス、ピヴォといったアートスペースが続々とオープンし、5階建てのレッドブル・ステーションも最近オープンしたばかりだ。
サンパウロの工業革命で労働の中心地として栄えたブラース、モオカ。イタリア系移民が多数移住してきた。鉄道のルス駅は19世紀末に建てられ、駅構内の一部はポルトガル語博物館になっている。反対側のルス公園はサンパウロでいちばん愛らしい公園だ。だが、ルスは麻薬中毒者などの社会問題を抱えている。景色は楽しんでも治安には十分注意したい。
セントロの南に位置する世界最大の日系人街。中国や韓国からの移民も多く住み、食文化も豊かな一大アジアダウンになっている。リベルダージの南西にはかつて最大のイタリア人街だったベラヴィスタや、ビッシーガといった黒人コミュニティが広がる。
セントロの西端を囲い込むのがコンソラソンやハイノポリスといった魅力的なエリア。コンソラソンはレストランやバーでメディアにも注目されるエリアになり、ハイノポリスは建築物が有名な住居エリアで、市内の大きなユダヤ人街でもある。
オスカルフレイレ通りを中心とするシックなファッション街。リッチな通りを散策しながら、ショッピングはもちろん人間観察も楽しめる。高層ビルが立ち並ぶパウリスタ大通りは明らかなランドマークのひとつ。タワー型のアンテナは数キロ先からも見える。
バー、ブティック、スパ、レストラン、ギャラリーが集結する隣接エリア。気さくなバーや居心地のよいライブヴェニューは、日曜日に友人たちとビール片手にリラックスして過ごすには最適だ。バーが最も賑わうのは、ヴィラマダレナのアスピクエスア通りとモウラ通りの交差点。
日中はオフィスやホテルが集中する渋滞エリアだが夜になると高級なナイトスポットとして違う顔を見せる。ピニェイロスの南、ジャルダンの西に位置し、新しいコンドミニアムや富裕層のための高級モールが立ち並ぶエリアだ。大金の後には(いくつかの)文化が追随するもの。アートギャラリーも数多く点在する。
汚染されたピニェイロス川の両岸、都市の外縁部に位置するエリア。象徴的存在だった貧困街ファベーラに代わってガラス張りの高層ビルや金融街、ショッピングモールや高級ホテルが点在しはじめている。
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