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Lawrence Conley
2010年02月25日 (木) 掲載
料理長の高木慎一朗は、京都嵐山の有名な料亭「京都吉兆」で修行をし、料理の腕をみがいた。『京都吉兆』は、16世紀後期に茶道と一緒に発展した日本古来 の食文化である伝統的な『懐石料理』で日本一の店だ。高木は、アメリカ留学経験もあり、英語も堪能。料理は、出汁の素晴らしい透明なスープのお椀、季節の 魚、お粥、そしてしめのお抹茶まで、優美で繊細だ。 また、高木は、石川県に根付く「リアル・ジャパン(本物の日本の姿)」を世界に発信するため、「ザ・リアル・ジャパンいしかわプロジェクト推進協議会」を展開している。2010年2月には、「ラグジュアリー・ライフスタイル国際会議」を開催。三つ星シェフ、アラン・デュカスやザ・リッツ・カールトンホテル創業者のホルスト・シュルツをゲストに迎えてのトークショーを通じ、海外富裕層市場に石川への旅を提案した。 トークショーの前には、高木がアラン・デュカスとホルスト・シュルツに近江町市場内を案内。デュカスは、興味吹く悪石川県特産のガスエビや、加賀野菜の金時草を味見し、とても美味しい、と評価していた。
『銭屋』の主人である高木慎一朗にさらに詳しく話しを聞いた。
「海外の方が日本に来てくれるのに一番必要な要素は何かと考えた時に、強みになるのは地方の文化です。グローバルな社会において、あそこは何か違うぞ、という独特な文化が興味をそそるのだと思います」
「今回、アラン・デュカスが石川の特産物であるガスエビや、加賀野菜の一種である金時草を美味しい、と評価してくれたことで、石川の人々が、地元の財産である食材の大切さを見直すきっかけになると思います」
「世代を越え、地域を越え、長く愛されていくものこそが本物だと思っています」
「お客さんの存在はとても大切です。食べて喜んで、楽しんでいただき、さらに、もう1度お店に足を運んでいただくまでが自分の仕事です」
「石川県の春の味は、山菜。植物が芽吹く、一番パワフルな時です。ぜひそのエネルギーをめしあがっていただきたい。また、やまめやいわななど、渓流の魚も良い季節です」
石川県金沢市片町2-29-7
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