Marshmallow 3D, a Paradise TV idol group
2011年08月08日 (月) 掲載
「日本にしかない」という言葉は少々聞き飽きているかもしれないが、“ポップアイドル”の女の子たちがアダルト発のチャリティイベント『24時間テレビ エロは地球を救う 2011』でどこまでやれるのか?という話を聞けば、まだまだ日本は特別な国と言えるだろう。それも、これから紹介するのはポルノ女優の話ではない。誰でも参加できるこのイベントは、日本のアダルトチャンネル『パラダイステレビ』の24時間テレビ内で企画されたもの。それなりの額を募金することでアイドルのオッパイを揉むことができるという夢のような企画なのだ。このチャリティで集められたお金は、AIDSを防ぐための国際交流基金による活動へと寄付されるという。
問題なのは、「これをやるアイドルは誰なのか?」ということ。今回この重要な役目を担うのは『マシュマロ3D』という3人組アイドルユニット。 The Real Live Webによると、「アイドルになって有名になれば、(まだ見ぬ)兄に会えるかも☆♪!」とポップな人気者になりたがっている“純愛”妹系だという。ただ、パラダイステレビで結成されたことを考えれば、それほど“純”ではないかもしれない。ポップミュージックシーンにAV女優が進出した例はあまり例がないが、先月の7月にグラビアアイドルやAV女優によるアイドルグループ『恵比寿マスカッツ』が、チャートでも良い数字を叩き出していたのは記憶に新しい話だ。
パラダイステレビが続けている『24時間テレビ エロは地球を救う 2011』も今年で9年目を迎え、いまやアダルトネタの1年最大のクラッマクスとなっている気がしないでもない。
参加するのは『マシュマロ3D』だけではない。タイムアウト東京のセックス特集(英)でもインタビューした眞木あずさ(英)など、業界でも有名なAV女優なども参加している。彼女はどうやら24時間トップレスの司会者を任されることになったと言うが、事の重大さの割にはお気軽な感じがする。
日本ネタを海外に発信している、僕らよりは真面目なTokyo Reporterでさえ、このイベントについて詳しく紹介している。その中には「ゴールデンシャワーヌードル」(ご想像にお任せします)やら「テコキ神社」(ご想像にお任せします)など、去年のイベント内容が紹介されている。3000円を払いコンドームを着けた参加者はプロのAV女優による強力なアシストを得てしっかり気持ちよくなれるという。Tokyo Reporter*によると、それぞれ30分ほどで頂点に達し、満足度も80%以上という高確率なのだそうだ。
こんなにも“エッチな国”なのに、意外なのはコンドームの使用率が落ちているということ。もちろんAIDS感染者の数は過去最大。少し前にタイムアウト東京でも治療出来ない淋病について記事を書いたが、日本こそしっかりと「安全なセックス」についてのお勉強をしないといけない国になっている。
もしも、ちゃんとした先生がいないとしたら?そのときはAV女優達が、その重要な責任を担っていると言っているのである。
ということで、『24時間テレビ エロは地球を救う 2011』はとても重要なイベントであり、彼女達なりのやり方で集めた資金を使って、例えばAIDSのような、生活に直接影響を与える問題へと取り組んでいくためのものなのである。
イベントの中でも一番お金を生むのは、『テコキ神社』。Tokyo Reporterによると、去年の“テコキの神様”は、お昼になる前に30名の信者を昇天させていたという。これは慈善の寄付を募るためのテレソン(テレビ+マラソン)なので、実際のお金は使った下着のオークションやら募金から得られるが、下着のお値段も番組の中で実際にオーガズムに達することができたら、値段も跳ね上がっていく…。電話の向こう側にいる知らない誰かが、その下着を欲しがる訳である。ちなみに去年の売り上げは、200万円だったという。
こんなことは、日本にしかないですよね。
*詳しい情報は 24時間テレビ エロは地球を救う 2011をチェック。8月20日(土)19時~8月21日(日)20時まで生放送!
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