七草粥で体をいたわる

東京で七草粥を食べられるお店

七草粥で体をいたわる

人日の節句、1月7日の朝に食べる七草粥。2010年も七草の節句にちなみ、特別メニューの提供や、イベントが開かれる。ちなみに七草とは、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」の7つの植物のことだ。これらを刻んで入れた粥は、邪気を払い万病を除くといわれる。江戸時代には、幕府の公式行事として、将軍やその他の武士も七草粥を食べていたのだそう。もちろんこの慣習には、呪術的な意味合いばかりではなく、正月のおせち料理で疲れた胃を休めたり、不足しがちな栄養素を補うという効能もある。スーパーなどで“春の七草”セットが売られているので、家で七草粥を楽しむのもいいが、七草はそれ自体にあまり味がないので、レストランでおいしくアレンジされたお粥を味わうのはいかがだろうか。また、伝統的な神事とともに、七草粥をふるまう神社もある。年末年始の暴飲暴食で疲れた体にはおすすめだ。

粥餐庁 新宿京王モール店「ほっくり大根と七草のお粥」

2010年1月6日(水)から11日(月)まで
「日本の四季を中華する」をコンセプトにした、スローフードお粥の専門店。医食同源の発想に基づき、旬のものを食べることで心身ともに健康に過ごすため、週替わりの季節粥を用意している。1月6日から11日は、七草にちなみ「ほっくり大根と七草のお粥」を提供。やわらかく煮た大根と七草の胃に優しいお粥が毎年好評だ。

住所:東京都新宿区西新宿1 南口地下街1号
電話:03-5339-1335
営業時間:11時00分から23時00分まで
ウェブ:www.kayusantin.com/

笑龍 シブヤ西武店  期間限定メニュー「美肌七草粥」

2010年1月7日(木)から16日(土)まで
野菜ソムリエ資格者と漢方薬局がタッグを組んだこの中華料理店では、1月7日から16日まで、本物の食材と薬膳の技法を生かした体に優しい「美肌七草粥」を提供する。「美肌七草粥」セットは、薬膳粥・七草の自家製XO醤添えに加え、醤羅蔔(中華風大根のお漬物)や、くらげの生姜ソース仕立てなどがついてくる。

住所:東京都渋谷区宇田川町21-1 西武百貨店A館8階
電話:03-5728-5515
ウェブ:r.gnavi.co.jp/g785401/

波除稲荷神社の七草粥ふるまい

2010年1月7日(木)
江戸時代、築地周辺の埋め立てが荒波のため困難を極めていたところ、海面を光りながら漂う稲荷大神の御神体を見つけ祀ったところ、波風がおさまり工事が進んだという由来を持つ神社。「災難を除き、波を乗り切る」波除稲荷様として、災難除、厄除、商売繁盛、工事安全などの御神徳に崇敬が厚い。この神社では、正月行事の節目、「人日の節句」として七草神事を行い、境内で七草粥を無料でふるまう。

時間:11時00分から約80人分が終了するまで
住所:東京都中央区築地6-20-37
電話:03-3541-8451
ウェブ:www.namiyoke.or.jp/

愛宕神社の七草火焚き祭

2010年1月7日(木)
愛宕神社は、江戸時代から八百八町の火伏せの神様として信仰されている。毎年1月7日には、神木を神前におさめ、正月飾りや古いお札などの焚き上げを行う。また、その年の吉凶を占うという「国見の舞」や古くから伝わる七草叩きの言葉を唱える「早乙女の神事」が披露される。最後には、参拝者に七草粥がふるまわれ、境内がにぎわう。

時間:11時00分から
住所:東京都港区愛宕1-5-3
電話:03-3431-0327
ウェブ:www.atago-jinja.com/

新春七草がゆの集い

2010年1月7日(木)
約70戸の農家が作る「板橋ふれあい農園会」が開催している毎年恒例の行事。この粥の特徴は、春の七草に加えて、地元で採れたサトイモ、ニンジン、長ネギなどを入れる。これは、地元の農家に古くから伝わるレシピなのだそう。七草に野菜を加えることで、甘みを感じ、よりおいしくなる。毎年約1000食分は1時間ほどで配り終えるので、開始時間に行くことをおすすめする。

時間:11時30分から1時間程度
住所:東京都板橋区坂下2 区立城北公園野球場
問合せ:板橋区役所赤塚支所 03-3938-5114

テキスト 寺田愛
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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