2015年06月12日 (金) 掲載
2013年2月14日に閉館した三軒茶屋中央劇場の解体工事が2015年6月8日(月)より開始された。閉館後、建物だけは長らく残っていたたため復活や再利用の噂もささやかれたが、残念ながら三軒茶屋の名所もついにその姿を消す。三軒茶屋中央劇場は、1952年に戦後初の鉄筋コンクリートの世田谷中央劇場として開館。松竹映画の封切館としてスタートし、その後、1964年にあの印象的な河童のデザインが取り付けられた。近年は劇場公開後の邦画、洋画作品を厳選して2本立てで上映し、周辺住民や映画ファンから愛されていた。レトロな外観から映画などの撮影スポットしても使われることも多かった。
コンクリートの床に、狭くて軋む赤い座席。幕間に薄く流れるジャズ。冬は灯油の匂いで満ちるあの雰囲気が印象的だった。工事は2015年9月19日(土)まで行われる予定だ。
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