サマセット・ハウス／エンバンクメント・ギャラリー Somerset House & the Embankment Galleries

元々のサマーセットハウスは、サマーセット公爵が命令して作られたチューダー宮殿だった。その宮殿は、1775年、世界ではじめてのオフィスビル建設のために、取り壊された。建築家のサー・ウィリアム・チャンバーは亡くなるまでの20年をテムズ川を見下ろすネオクラシカル調の大型プロジェクトに捧げた。 当初は王立アカデミーといった造詣の深い機関のために建てられた。今でも、様々な政府関連の事務所も入っているが、多くの部分は公共的な施設になっている。並外れたコートールド・アートギャラリー、美しい噴水のある中庭、トム・エイケンスが手掛けるテラスのあるカフェと気品あるレストランが入っている。他にも、アート、建築、デザインをつなぐような企画展を開催するエンバンクメント・ギャラリーがある。夏には、 自動で表情を変える噴水の周りで、子供達が飽きずに遊んでいる。冬になると、その噴水の場所に設置されるスケートリンクが人気になる。