Photo by Gruenemann
2011年05月13日 (金) 掲載
ロンドンサイクリングルート3では、ロンドンの東側、マイルエンドから、緑が気持ち良い運河沿いを通ってヴィクトリアパークをぬけ、ロンドンフィールドまで自転車で走るルートを紹介する。
スタート地点:ライムハウスベイシン
ゴール:ロンドンフィールズ
所要時間:約20分
今回は、人通りが比較的少ないリージェンツ運河沿いを走る。色とりどりのボートと、モノクロームの水門の先にあるのは、ヴィクトリアパークとライムハウスベイシンを結ぶ水路で、子供にも走りやすいエリアだ。このルートでは、東ロンドンにある3つの公園を走りぬけるが、あひるの餌やり場や、運動場など、本当に緑が多い。最近新しくなったマイルエンドパークは、子供たちが集まるにぎやかな場所で、なおかつ、とても安全な環境だ(ただ、やる気満々の初心者ライダーや、レースであなたに勝てると思っている犬たちを上手にかわす必要はある)。そこから、ヴィクトリアパークを通り、ロンドンフィールズが、最終目的地となる。
ライムハウスから、まずはテムズパスをイスリングトン方面に向かう。すぐに美しい景色が見えるわけではないが、そこはぐっと我慢して走り続けてほしい。いくつかの水門があり、また、向こう岸には小さなゴミ捨て場がある。カヌースクールをやっていることがあり、ティーンエイジャーたちが、運河に落ちる笑える瞬間を目にすることもしばしばだ。マイルエンドパークで右に向きを変えよう。見落とされがちなのだが、この細長い公園は、ここ数年、格段に改善されている。トイレ休憩のスポットにもなるし、緑色の橋の下にはリフレッシュできるカフェがある。また、緑の“テレタビーズ”がいそうな丘には、アートパビリオンがあり、どんな展示が開催されているのかチェックしてみると良い。変化する公園アートに目を向けてみるのもおすすめだ。もし、子供連れだとしたら、緑色のサインに沿って、砂場のあるキッズパークに行ってみてほしい。
心行くまでのんびりしたら運河に戻って、魚の尾の形をしたオレンジ色のベンチを見つけたら右に曲がる。しばらくすると、エコロジーセンターが見えてきて、あひるやカモ、バン(ヨーロッパの水鳥)が元気に飛び跳ね、百合やアシがたくさん生える大きな池がある。そして、ハーフウェイの休憩場所としてパーフェクトな、パームツリーパブがあり、冷たいものを飲んでゆっくりしても良いだろう。もし、子供たちがさらに遊びたがれば、ヴィクトリアパークとロンドンフィールズをダブルで楽しむことができる。特に、ヴィクトリアパークではネット越しに、フルスケールのクリケットの試合を観ることができたり、もし試合が行われていなければ、用意していたフリスビーなどで遊び、公園の敷地をいっぱいに使って走り回れる。
さて、ローズゲートから運河に戻って、ブロードウェイマーケットへと導く標識を辿ってロンドンフィールズへのライドを続けよう。マーケットが開催されていれば、しばらく自転車を押して歩いてみるのも良い。その際には、ジュースバーに寄って、マンゴジュースを飲むことを忘れずに。今回のルート上にある3つの公園に立ち寄らずにライドしてきたなら、最終地点のロンドンフィールズでゆっくりしてほしい。
ちなみに、今回登場したヴィクトリアパークは、音楽好きロンドンっ子に人気の野外音楽フェスティバル『Field Day(www.fielddayfestivals.com/)』の会場になる公園だ。2011年の開催は8月6日。ヴィクトリアパークはロンドンの中心部から比較的アクセスが良い好立地ながら、会場では、野外フェスの醍醐味を十分味わえる。夏のロンドンのおすすめイベントだ。
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