インドの商業の中心地『ムンバイ』。過去にはボンベイとも呼ばれていたこの都市は『ボリウッド』の本拠地でもあり、最近では映画『スラムドッグ$ミリオネア』の舞台となった都市としても有名だ。古くから貿易の拠点として栄えてきた港町であり、目の前にはアラビア海が広がり、西洋文化とアジア・中東文化が交わり、独特のエスニックな雰囲気を醸し出している。ビーチでのんびりと夕日を眺めることもできれば、喧噪にまぎれてショッピングを楽しむこともできるこの都市では、『デリー』とはちょっと違ったインドの魅力を発見できるだろう。
Sleep
- The Four Seasons Mumbai
- スラム街に建ちそびえるムンバイのフォーシーズンは、周囲にとっては脅威的存在だろう。コンクリとレンガで作られた新しいムンバイを象徴する建造物なことは間違いない。高い天井と迅速なサービスが独特だが、ホテル内の中華料理屋では、インドで唯一フグ調理の免許を持ったシェフが、腕を振るう。どこの部屋からも工事現場が見えるが、これが新しいムンバイなのだ。
- 住所:114 Dr. E. Moses Road Worli, Mumbai India 400 018
- 電話:+91 022 2481 8000
- ウェブ:www.fourseasons.com/jp/mumbai/ (日本語)
Eat
- Trishna
- 地元の重役たちがランチを食べるために集まったこの店は、1990年代から観光地として人気を集めた。シーフードは常に新鮮で、蟹は一人では食べきれないほどのサイズだ。隣のテーブルも近すぎる。蟹のバターガーリックソースが人気メニューで、客はテーブルにソースをまき散らしながら素手で食べる。ナプキンを首にかけるのを忘れずに。ベジタリアンメニューもあるが、ここ数年間は作られていない。
- 住所:7 Sai Baba Marg Mumbai India
- 電話:+91 022 2261 4991
- Blue Frog
- 食事よりもライブがメインのレストラン。近未来的な内装の店内では、魅力的な人々がDJと談笑しながら、通常より高い値段のカクテルをすする。輸入スパイスと店内の雰囲気と合わせた盛りつけにこだわった食事は、決して悪くないが、記憶に残るものでもないだろう。この店では料理以外のものに目を奪われることの方が多いはず。
- 住所:D/2 Mathuradas Mills Compound, N.M. Joshi Marg, Lower Parel (West) Mumbai, India, 400 013
- 電話:+91 022 4033 2300
- ウェブ:www.bluefrog.co.in/ (英語)
Do
- Heritage Walk
- ムンバイの商業地は、遺産跡地としても知られるが、名高い観光地でもある。ネオクラシカルと古きゴシックスタイルの建物が人ごみの中に立ちそびえる。保護団体の活動によって、これらの建物の保存状態は良好だ。市内で最も人気のあるCST鉄道の駅と、ラジャバイ時計台などが徒歩圏内にある。
- Dharavi Slum Tour
- 2009年のアカデミー賞で話題をさらった映画『スラムドッグ$ミリオネア』にも登場した、市内最大のスラムを探索するツアー。プラスチックを手で分別しているリサイクルセンターや、職人が焼き釜で鍋やランプをつくる光景、またパリのデザイナー用の皮工場などが見れる。街の匂いはどこに行っても違い、映画で再現しきれなかった貴重な体験ができるだろう。
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