歴史とモダンのアムステルダム

古くからヨーロッパの商業の中心として発展を遂げてきた世界都市、アムステルダム。17世紀そのままの姿を残す美しい建築や、美しい運河が有名なこの都市を満喫できるおすすめのスポットを紹介する。歴史と現代のセンスをうまく融合させたアムステルダムでは、メルヘンチックで、刺激的な旅を楽しむことができるだろう。

泊まる

Eden Amsterdam American Hotel

美術館に隣接するアートヌーヴォーの建物内にある広々とした客室は、センスよく修復されている。各ベッドルームに敷かれた1920年代のフラッパ娘「レディ･アメリカ」が刺繍された絨毯がゲストを迎え、屋上に設置されたウエブカメラから外の様子を見ることができる。「カフェ･アメリカン」で朝食、ランチ、ディナーを取れば、ティファニーのランプやステンドグラス、最近になって発見された「真夏の夜の夢」の壁画のアートデコに目を奪われる。

住所：Leidsekade 97
電話番号：+31 20 556 3000
URL：www.edenamsterdamamericanhotel.com (英語、オランダ語)

Citizen M*

近未来を彷彿させるCitizen M（モービルのMから）は、リーズナブルな値段で高級感を求める人のために作られた。中心部からはやや外れるが、自転車があれば問題ない。イームスのリクライニングチェアなど、イコン的な家具で装丁され、不自然に明るいスタッフもいない。洗練されたスタイルを求める人にはもってこいの場所だ。

住所：Prinses Irenestraat 30
URL：www.citizenmamsterdamcity.com (英語)

食べる

Het Groot Melkhuis

伝統的なオランダ風ホットケーキを味わいたいのならこのレストランがおすすめ。皿からはみ出さんばかりの巨大なホットケーキが食べられる。オーダーが出来上がるまでは、湖に面したテラスで人間観察をしながら待つこともできる。市内の最も人気のある公園内にあるこのカフェとレストランでは、地元の人々の観察にはもってこいだ。子供用エリアも充実しているので家族連れにもおすすめだ。

住所：Vondelpark 2
電話番号：+31 20 612 9674
OPEN：毎日10:00〜
URL：www.groot-melkhuis.nl (オランダ語)

Studio K

グリッターボールと古びた60年代の家具がファンキーな雰囲気を醸し出す、レストラン、演劇場、映画館とナイトクラブ。素材そのものの旨味が生かされたスパイシーラムスープ、オレンジチーズケーキ、アイトシュマイター（クロックムッシュ）を運ぶのは、自由な学生バイト。テーブルに着席もできるが、プレートを膝に置いてテラスに面したソファでも食べられる。友人との会話に飽きたらボードゲームも貸りられる。

住所：Timorplein 62
電話番号：+31 20 692 0422
URL：www.studio-k.nu (英語)

楽しむ

オランダ国立美術館

全館を通じて改築のまっただ中だが一部は開館している。アムステルダムのアート界の貴婦人と呼ばれるこの美術館のフィリップ･ウィングは、一般客も訪れられる。美術館が誇る常設コレクションの、ヨハネス･フェルメール、フランス･ハルスはもちろん、レンブラントの「夜警」も展示中。

住所：Jan Luijkenstraat 1
電話番号：+31 20 674 7000
URL：www.rijksmuseum.nl (英語)

エルミタージュ美術館

40万ユーロをかけて10倍の面積に増築された美術館は、サンクト･ペテルスブルクのエルミタージュ国立美術館の別館として設立された。6月20日にオープンしたこの場所ではロマノフの王冠から女帝キャサリンが使用した18世紀の馬車までが、格納式の天井の下、明るくきらびやかな17世紀の面影を随所に残した展示スペースに陳列されている。

住所：Amstel 51
電話番号：+31 20 530 8751
URL：www.hermitage.nl (英語、オランダ語)

by Christine O’Hara, Nina Siegal, Mark Smith