シンガポールのベスト撮影スポット

3人のプロカメラマンがベストアングルとベストショットの秘訣を紹介

シンガポールのベスト撮影スポット

クレジットカードの支払いがピンチで、壁に飾るアートコレクションが乏しくなっても大丈夫。ホリデーにしか活躍しないカメラを棚の奥から引っ張り出して、自分だけの芸術作品を撮りに玄関の外に飛び出そう。

退屈なマーライオンや、エスプラナーダやスタンフォード・ラッフル像は忘れて、島の素のままな一面を切り取ろう。シンガポールの新鮮な一面を知れるだけではなく、もし大作が撮れたら、友人や家に訪れた人に賞賛されていい気分を味わえるかも。都市の町並みはもちろん、地方の特別スポットまで、レスター・V・レデスマ (http://www.skylightimages.info (英語))、マーク・テオ (http://www.markteo.com (英語))、ベニー・ホー (www.bennyhohphotography.com (英語)) ら3人の写真家がシンガポールの撮影ロケーションを9カ所紹介する。

撮影ロケーション 1:シンガポールの田園風景

Kampong Buangkok
(MRT:Buangkok または Hougang下車、タクシーでGerald DriveをLorong Buangkokまで)
「シンガポール最後のkampong(マレーシア語で小さな村)」と呼ばれる伝統的な村。地図には載っていない。舗装されていない道路に点在する。亜鉛板の屋根で覆われた木の家に、このリラックスした生活を続けようと務める人々が暮らしている。ランブータンやジャックフルーツ、バナナの林には鶏が駆け回る。しかしこのシンガポールの貴重な住居エリアも、土地開発業者に目をつけられている今は、残されている時間は少ない。
Punggol
(MRT:Punggol下車、タクシー又はバス82系統でPunggol Road最終地点まで)
ランドスケープ写真家にとっての絶好ポイント。PunggolビーチはシンガポールのCBDよりも、実はお隣のマレーシアのジョホール州に近い。まるで全く知らない土地に来たかのような感覚に包まれる。引き潮時には砂からコケで覆われた岩が顔を出す。このエリアは開発が進んでいなため、猟師が網を引き上げたりカニの罠をしかける光景が見られる数少ない場所だ。時間があればPunggolの中心道から数分の場所に足を運べば、ふわふわと風にそよぐチガヤ草で埋め尽くされたフィールドの所々に立つ木が美しい光景が広がる。高層ビルの邪魔なしでランドスケープ写真が取れるレアなスポット。
Kranji Farms
(MRT: Kranji下車、Kanji Expressに乗り換え)
Kranji Express バスでシンガポールの北部の産業地帯を探索してみよう。Jurong Frog Farm (電話番号: +65 6791 7229; http://www.jurongfrogfarm.com.sg/ (英語))では6万匹のウシガエルの鳴き声や、Hay Dairies (電話番号: +65 6792 0931; http://www.haydairies.com.sg/ (英語))ではヤギの乳搾り、Fire Flies organic farm (電話番号: +65 6793 7875; www.fireflies.sg/ (英語))では果樹園のたわわなフルーツがあなたを出迎えてくれる。時間があればKranjiダムに立ち寄って湿地帯の全貌をカメラに収めてみよう。

撮影ロケーション2: シンガポールの街中

Chinatown
(MRT: Chinatown下車)
観光客で賑わう改装中のドールハウス付近の大道りから一本道を外れれば、古きシンガポールが垣間見える。モハメドアリレーンでは道教の仏師が仏像制作に勤しみ、ティアンホッケン寺院脇の小路地では整髪屋がカミソリを研ぐ光景が見られる。サゴレーンの横ではチェスや鳥の品評会にいそしむ老人たちの姿も。
Little India
(MRT:Little India下車)

伝統的な街の生活風景が見たいのならここ。いつ訪れても活気に溢れる街だが、最も賑わうのは日曜日。バッファローロードとキャンプベルレーン周辺にはジャスミンの鮮やかな花輪や、頭をくらくらさせるほどの香辛料、土製のオイルランプが所狭しと陳列している。

Esplanade Basement
(MRT: City Hall下車)

金曜の夜は地下鉄でエスプラナードからシティリンクモールまで出かけてみよう。ヒップホップファッションに身を包んだ若者たちが6段変則ギア付きのバイクで華麗なトリックを披露している。頼めば、カメラに向かって得意の技を決めたりポージングしてくれる。ただしやや暗いので、フラッシュとISO 800-1600の使用を忘れずに。

撮影ロケーション3: シンガポールの野生

MacRitchie Reservoir Park
( バス 52、74、 93、 157、 165、 852、 980系統にてLornie Road下車)

2メートル弱のおおとかげや、空中を飛び交うキツネザル、猿の一行をカメラに収めたいなら、熱帯雨林に包まれたこの保護公園で。幸運に恵まれたらマレーセンザンコウ(ウロコのあるアリクイ)またはコノハザルが見られるかもしれない。葉陰から差し込む強い日光はカメラのコントラスト設定が困難になるので、撮影には曇りの日の方が向いている。

Sungei Buloh Wetlands
(MRT: Kranji下車、バス925系統又は Kranji Expressに乗り換え)

シンガポールの野生形態の宝庫。目を奪う群葉景色と、数千種類を超える渡り鳥が生息する写真の楽園。マングローブの陰にはトビハゼとカニの生息地になっている。

West Coast Park Beach
(バス176系統で公園前下車、バス30系統、51系統、143系統Clementi Woods Park下車徒歩5分)

海岸線に沈む夕陽のベストショットはここで。砂とボートの背景に燃える太陽はシャッターチャンス。シンガポールの産業的な一面をお探しの方には、遠方に見える造船所のクレーンのシルエットが印象的だ。

さっそく始めてみよう

The Camera Workshop
中古品の販売及び修理専門店。
住所:#01-31, Peninsula Plaza, 3 Coleman Street
電話番号:+65 6336 1956
Canvasart.com.sg
壁掛け用の大作などをキャンバス貼りに。
住所:#17-01 26 Bayshore Road
電話番号:+65 8322 1920
Website:canvasart.com.sg/ (英語)
Cathay Photo
長年愛されてきたカメラ専門店。プロのカメラマンに常連が多い。
住所:#01-05, #01-07/08, #01-11/14 & #01-46A Peninsula Plaza
電話番号:+65 6337 4274
Website:www.cathayphoto.com.sg (英語)
Fotohub
ネガのプリントや、カレンダーまたはアルバム等の制作に。6店舗の他にオンラインオーダーもオーダーできる。
住所:#B1-44G Raffles City Shopping Centre, 252 North Bridge Road
電話番号:+65 6533 0433
Website:www.fotohub.com (英語)

原文へ (Time Out Singapore)

翻訳 佐藤環
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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