リッチに東京スカイツリー見物

ラグジュアリーホテル『マンダリン オリエンタル 東京』で定点観測

Read this in English
リッチに東京スカイツリー見物

建設途中でありながら、既に建造物としては日本一の高さを誇る『東京スカイツリー』。ゴールデンウィーク中はその周辺に見学者が殺到した。撮影スポットは順番待ちの列ができる程の賑わいで、最寄り駅の押上駅や業平橋駅は、駅員を増員して対応にあたった。もちろん、現時点で350メートルを超える頂上を地上から見上げるのも迫力があって良いが、もうひとつおすすめなのが、日本橋にある『マンダリン オリエンタル 東京』からの眺めだ。

約200メートルのタワービルの30階から38階に位置し、関東平野を見渡すことができるこのホテルでは、東側に面する半数の客室から『東京スカイツリー』の全貌を見ることができる。さらに、2010年9月から2011年12月までの16ヶ月にわたり、毎月好きな日にちに1泊し、ツリーが育っていく様子を観察できるプラン『MO メイキング・オブ・634』が販売される。このプランを利用すると、通常宿泊代金が1泊7万円(消費税・サービス料・宿泊税別)のデラックスルームを、1泊あたり3万9625円、16泊分を63万4000円(消費税・サービス料・宿泊税別)で利用することができる。建設中のスカイツリーの様子を見られるのも、2012年の完成まで。絶景のロケーションからの定点観測を楽しんでほしい。

また、マンダリン オリエンタル 東京ではこのほかにも、地元芳町の芸妓衆を招いての『観桜宴』や、人間国宝にも認定されている講談師、一龍斎貞水による『納涼怪談会』など、日本の文化を楽しめるプランを提案している。これは、マンダリン オリエンタル ホテル グループが掲げるフィロソフィー、『センス オブ プレイス』を反映したもの。各都市にあるマンダリン オリエンタル ホテルが、それぞれの場所に合った独自のサービスを提供している。例えば、チェンマイでは田植え体験ができるプランがあり、ロンドンではハイドパークを見ながらアフタヌーンティーが楽しめるプランがある。ホテルのコンセプトについて、香港から来日していた、コーポレート全体のPR戦略を監督する広報マネージャー、サリー・デ・スーザから、さらに詳しく話を聞いた。

『センス オブ プレイス』というコンセプトについて教えてください。

サリー:マンダリン オリエンタル ホテル グループは、10年ほど前から急激に成長しています。2010年には、マカオで2軒目となる『マンダリン オリエンタル マカオ』や、空港から15分の立地に建つ『マンダリン オリエンタル ジュナンラーマ マラケシュ』がオープン。そしてこの先3年の間に、広州、台北、アブダビ、コスタリカ、ミラノ、パリなど、さらに2倍に増える予定です。これらは、チェーンホテルだとは考えていません。ホテルが建っているそれぞれの地域の文化をリスペクトし、その場所ならではの体験をしていただくことを大切にしたサービスを展開しています。それが、『センス オブ プレイス』、ほかのインターナショナルラグジュアリーホテルでは展開していない、ユニークな特徴だと思います。

東京は大きな都市ですが、なぜ日本橋を選ばれたのでしょうか?

サリー:どの都市に新しいホテルを開くのでもロケーションとパートナー選びは重要です。日本橋という場所は、伝統的なものとモダンな新しいものが同時に存在している点が、とてもラグジュアリーだと思いました。ホテルについても、歴史ある三井旧館とタワービルとが融合した素晴らしい建物内にあると思っています。

私たちの最終目標は、“レジェンダリーホテル”になることです。“伝説”と、お客様に呼んでいただけるようなサービスをする。その街に住む方々が、ホテルがその街に建ったことを誇りに思ってもらえる街の老舗になることです。日本橋には老舗がたくさんあります。マンダリン オリエンタル 東京はまだ5周年ですが、さらに年月を重ね、老舗になっていけるようにしていきたいですね。

もう何度も東京にいらしていると思いますが、好きな場所はありますか?

サリー:いつも仕事で来るので、ホテルに缶詰めになっていることが多いのですが、東京は1300万人が住んでいるのに、すごく静かなことに驚きます。そして、最新のテクノロジーと歴史的なカルチャーが混在していることが面白いです。着物だとか、浴衣だとか、伝統的な衣装を今でも着ることが、他の国ではあまりないことで、歴史を大切にする気持ちと、モダンでコンテンポラリーなものを楽しむ気持ちと両方持っているのが、日本の方々のユニークな点だと思っています。

マンダリン オリエンタル 東京のステイを通じ、たくさんの方に、今でも人々の生活の中に江戸の文化が、無意識のうちに、日常のこととして生きている、残っていることを体験してほしいと思います。

サリーさんが旅をされる時に、必ず持って行くものはありますか?

サリー:本は必ず持っています。クリスマスプレゼントにキンドルをもらったので重宝しています。それから、アナログなので、ファイロファックスのシステム手帳を持ち歩いています。全てのスケジュールが書いてありますから手放せません。

マンダリン オリエンタル 東京(詳細はこちら
『MO メイキング・オブ・634』の予約など、問い合わせは、0120-806-8250もしくは、03-3270-8950まで

テキスト 東谷彰子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

この記事へのつぶやき

コメント

Copyright © 2014 Time Out Tokyo