ホテルニューオータニ
2009年10月27日 (火) 掲載
秋の深まりとともに、そろそろ木々が美しく色づき始めるころだ。これからの楽しみのひとつに、紅葉狩りが挙げられる。実は、日本の紅葉は世界に誇れる美しさであるのをご存知だろうか。この時期に紅葉するのは、落葉樹という種類の樹木だけ。世界でもこれら落葉樹がまとまって群生しているのは、日本など東アジアの沿岸部、北アメリカ大陸の東部、ヨーロッパの一部と意外と少ない。とりわけ日本は四季があり、寒暖の差が大きいため、落葉樹の葉が美しくはっきりと赤や黄色に変わるのだ。
休日に遠出をして見に行くのもいいけれど、気軽に楽しむなら東京のホテルがおすすめだ。仕事帰りに行くこともできる。東京といえば映画『ロスト・イン・トランスレーション』や『ブラックレイン』などのコンクリートジャングルのイメージが強いかもしれない。だが都心にも、皇居をはじめいくつもの公園があり、人々にとって緑あふれるオアシスになっている。
中でもホテルをおすすめする理由は、確実にラウンジやレストランなどが併設されており、客室という贅沢な空間にいながらゆっくりと“一幅の絵画のような紅葉”を眺められるというところ。夜にはライトアップをしているホテルもある。しばし東京にいることを忘れて、自然が織りなす芸術を楽しんでみてほしい。
ロケーションのよさといえば、このホテル。皇居外苑に面し、皇居の森と日比谷公園の紅葉を同時に楽しむことができる。最上級のスイートルームは、1泊 100万円以上という高級ホテルだが、「2009年のザ・ペニンシュラ東京からの贈り物」というテーマを掲げ、デラックスルームに2009円(税・サービス料込)で泊まれるサービスを行っている。これは、社会貢献の一貫として企画されたキャンペーンで、収益は乳がん早期発見の活動を支援する団体や難病の子供たちの夢を叶えるための活動を行う『メイク・ア・ウィッシュ オブジャパン』に寄付される。2009年内までは、毎月1日の午前9:00より午前10:00まで、キャンペーン応募専用電話番号03-6270-2200 に電話をすると、10名限定で、1泊1室を最大 3名で利用することができる。紅葉を楽しむとともに、気品あふれるペニンシュラホスピタリティーを味わいたい。
都心にありながら緑豊かなホテル。このホテルの自慢は、四季折々、違った表情を見せる日本庭園。1階のロビー「バンブー」は大きなガラス窓になっていて、その姿を望むことができる。紅葉の季節の眺めは格別だ。夜はライトアップされ、より幻想的な庭園を楽しめる。元外務大臣の藤山噯一郎邸跡地に建てられただけあって、白金台という便利な立地にありながら、都会の喧騒から離れて静かなひとときを過ごすことができる。スイートルーム6室を含む全492室のベッドがセミダブルサイズ以上のサイズになっているのも、嬉しいサービスのひとつだ。
東京名園のひとつに選ばれている広大な日本庭園に囲まれたホテル。庭園内には、なんと滝もある。400年以上の歴史を誇る庭は、すみずみまで手入れが行き届き、季節ごとに美しい景色を楽しませてくれる。それだけでなく、環境に優しく、宿泊客に嬉しい「ハイブリッドホテルプロジェクト」を実施している。「地球環境への配慮が、お客様の真の快適さにつながるホテルづくり」という理念のもと、さらなるサービスの向上に努めている。これは、耐震性能などの安心性を高め、新たな空調システムを導入することで、CO2排出量を削減するなど、満足をこえた感動のサービスを提供すること。ホテルを選ぶ基準に“エコ”が加わる時代がやって来そうだ。
ヨーロッパの伝統を受け継ぐエレガントな客室から望む、2万坪の日本庭園は絶景。室町時代に作られた三重塔や、樹齢500年のご神木もあり、歴史の深さが伺える。庭園内はお散歩コースにちょうどよく、歴史散策をしながら、季節を感じるのもひとつの楽しみ方。夜には、庭園が環境に優しいLEDでライトアップされる。“天下の名園”がまるで浮かび上がるように、美しい姿を見ることができる。提灯を借り出してくれるので、夜の散策もおすすめだ。カップルのためには、庭園に面したプライベートな個室もある。2人だけのロマンティックな時間をゆったりと過ごせる。
約1万坪の大隈庭園を借景に、緑あふれる庭園に佇むように建てられたホテル。大隈庭園は早稲田大学の創設者である大隈重信の別邸跡に作られたもので、大学に隣接している。さらにまわりには、新江戸川公園や甘泉園などもあり、自然豊かな環境がひろがる。ホテル内にあるヘルスクラブでは、早稲田大学スポーツ科学部がサポートするパーソナルプログラムも用意されていて、絶景の中でフィットネスにいそしむことができる。今年で開業15周年を迎え、謝恩特別宿泊プランなどのサービスを実施している。
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