東京、自動販売機 10

納豆、純金、ハンバーガーにぬいぐるみ、ドリンクだけではない自販機

東京、自動販売機 10選


東京の観光資源は、何も高層ビルやショッピングができる場所だけではない。外国人旅行者から見れば、高速道路や派手な電飾看板も東京をイメージさせるもののひとつ。日本人の私たちが普段何気なく利用している自動販売機もそうだ。この金と飲み物が詰まったハコに、驚きを覚える人も多い。そんな中、飲み物ではなく、少しばかり変わったものを販売している自動販売機が存在することをご存知だろうか。ここでは最新型から超アナログ式まで、東京の珍自販機10機を紹介する。


八丁堀で純金

八丁堀にあるスペースインターナショナル株式会社。ここではなんと自動販売機で純金を購入することができる。金色に輝く自販機に並ぶのは、金貨をはじめ、純金バー、純金の製品、銀貨など。自販機に紙幣を入れることで、オーストラリア・カンガルー金貨、パンダ金貨、UBS純金バーなどを購入することができる。もちろん、買い取り保証書もついている。

料金:時価
アクセス:浅草線 宝町駅(徒歩3分ほど)

『スペースインターナショナル株式会社 』の詳しい情報はこちら


銀座でおもちゃ

銀座8丁目、中央通りと首都高が交差するあたりにある博品館トイパーク。ありとあらゆるオモチャが溢れる店内には入らず、そのまま建物裏手へと周る。丁度、正面入り口の反対あたりにあるのが、オモチャの自販機だ。やや大きなボックスの中には、キャラクターもののぬいぐるみ、野球盤、おかしや人形など、様々なものが並んでいる。自販機にしては高額な商品ばかりが並んでいるのも面白い。

料金:パンダの縫ぐるみ 3000円 ほか
アクセス:新橋駅1番口を出て銀座方面へ。首都高をくぐってすぐ、中央通り沿いにある。

『博品館トイパーク』の詳しい情報はこちら


霞ヶ関でリンゴ

渋谷に設置され話題を呼んだバナナの自販機に続き、リンゴが販売されることとなった。場所は、丸ノ内線の霞ケ関駅構内。パッキングされた半分サイズのリンゴは、芯がくり抜かれており、食べやすいサイズにカットされている。ビタミンCなども加えられているため、“朝食やおやつ代わりのリンゴ”を提案している。

料金:1袋190円
アクセス:東京メトロ丸ノ内線『霞ヶ関』駅(B1・B3口付近 ※改札の外)


渋谷でバナナ

株式会社ドールが、いつでもどこでも手軽に味わえるようにと、国内ではじめて設置したバナナの自販機。販売している商品は、さわやかな甘さとさっぱりとした後味が特徴のボビーバナナで、1本 130円、1房 390円で販売している。庫内の温度は、バナナの保管に最適な13度に設定されており、商品購入の際に傷がつかぬよう、取出口まではベルトコンベアで運ばれる。今後は、スポーツジム、学校、オフィスなどへの展開を予定している。

料金:1本130円
アクセス:半蔵門線・田園都市線『渋谷』駅(3番出口直結)、ブックファースト地階1階の前


池尻大橋で納豆

山梨で店舗を展開する、納豆の専門店『納豆工房 せんだい屋』の東京進出店。パックに入った様々な納豆をはじめ、納豆ふりかけ、納豆屋さんの甘納豆、納豆ドーナツなど、色々な形を“提案”している。そんな同店の店頭にあるのが、納豆を販売する自販機。山梨では、店舗以外でも自販機を展開しているが、東京では池尻大橋店と、新しくできた下北沢店の店頭のみとなっている。

料金:納豆 4パック 230円
アクセス:池尻大橋駅西口を出て、三軒茶屋方面へ。

『納豆工房 せんだい屋 池尻大橋店 』の詳しい情報はこちら


ローソンでオリジナルドリンク

コカ・コーラが扱うドリンクとフレーバーを組み合わせ、100種類以上のメニューからお気に入りを探すことができるのが、この自動販売機、コカコーラ フリースタイルだ。注文はタッチスクリーン。まずはベースとなるドリンク、コカ・コーラをはじめ、カナダドライ、アクエリアス、リアルゴールド、DASANIなどを選び、次にレモン、ピーチ、チェリー、バニラなどのフレーバーをタッチ。ローソン 渋谷区井の頭通店、ウェンディーズ 表参道店、羽田空港第2ターミナル、バーガーキング 浅草橋東口駅前店など各地で展開中だ。

料金:250円
アクセス:ローソン 渋谷区井の頭通店 ほか

コカコーラ フリースタイル c.cocacola.co.jp/freestyle/


秋葉原でおでん缶詰

変わった商品を販売する自販機の代表格といえば、秋葉原の自販機ブームを作るきっかけとなった、チチブデンキ近くのおでん缶の自販機になるだろう。先駆者としてのプライドからか、ラインナップは多岐にわたる。おでん(温・冷)をはじめ、ラーメン、たんたん麺、スープ&パスタ、カレーリゾット、そして巣鴨『古奈屋』による菓子、クリーミーカレーうどん匠揚げを販売。もはや、缶に入ってさえいればなんでもありといった印象だが、定番としておさえておきたい。

料金:おでん缶 300円
アクセス:JR秋葉原駅、電気街口を出て、中央通りをわたった一つ目のカドにある。


原宿でヘアケア用品

ヘアサロン『TONI & GUY JAPAN』の原宿店店頭にある自販機では、ヘアケア用品を販売している。映像が流れているディスプレイの両脇には、ヘアクリップ、スプレー、シャンプーなどが並んでいる。もちろん、ドリンク類も販売。ちょっとジュースでも買いがてらヘアクリップでも、などということはないかもしれないが、近くまで来たのなら立ち寄ってみるといいかもしれない。尚、他の店舗では販売していない。

料金:コンディショナー 4200円 ほか
アクセス:JR原宿駅、明治神宮駅を出て、明治通りと表参道の交差点を過ぎ2本目を右へ。小さな路地を進んでいくと右手に見えてくる。

『TONI & GUY JAPAN 原宿店』の詳しい情報はこちら


JRの各ターミナル駅で“次世代”

JR東日本が導入している“次世代自販機”。大画面のディスプレイはタッチパネルとなっており、商品の画像が並んでいる。この自販機は、センサーで購入者の年齢や性別を瞬時に判定、気温や時間などの情報を合わせた上、購入者にオススメの商品を提案してくれる。品川駅に導入したのを皮切りに、各ターミナル駅への設置をすすめている。

アクセス:JR東日本の各ターミナル駅


堀切でハンバーガー

まるで子供だましのように見えるかもしれないが、野暮なことは言わずに店主の心意気を汲んでほしい。この自販機には「自動販売機?」と書かれている。店主だって気付いている。この自販機、まず右上にある穴に100円を入れる。すると、小学校で習った工作のような仕組みが動き出し、“ことり”とハンバーガーが落ちてくる。だが、連続して買ってはいけない。あわてた店主が裏で転んでしまうかもしれないからだ。

この自動販売機?がある『立石バーガー』は、知る人ぞ知る店。手作りのハンバーガーを、なんと100円から販売している。こう聞くと、さてはまずいのでは、などと思うかもしれないが、味はいたって普通。値段が安いので、コストパフォーマンスのよい店といえる。こんな風変わりな店を経営する店主、さぞ変わった人物なのだろうと思うかもしれないが、拍子抜けするくらい気さくでいい人だ。

料金:立石バーガー 100円
アクセス:京成本線、堀切菖蒲園駅を出て、平和橋通りを南へ、妙源寺前交差点の一角にある。

『立石バーガー』の詳しい情報はこちら


By Takeshi Tojo
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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