2012年06月23日 (土) 掲載
国会議事堂前駅辺りからスタートした群衆は六本木通りまで伸びていた。敷地を取り囲むように、サラリーマンや若い母親たち、ハードコアな反対派、修道女などの姿がまだ続いている。印刷されたもの、手書き、iPadでの表示など、手法は様々だが、多くの人が『再稼働反対』、『原発反対』、『野田はNOだ』などのメッセージを掲げている。
ここ数週間で、明らかに、こういった活動が注目を浴びるようになった。この春以降、毎週金曜日に原子力発電所の再稼働に反対する人たちが永田町の首相官邸前に集まり、デモが行われていた。『首都圏反原発連合』というグループによって、活動がオーガナイズされ、ツイッターやUstream経由で広まっていき、数ヶ月の間に急速に参加者の数を増やしていった。主催側の発表によれば、先週(6月15日)のデモには、10,000人以上の参加者が集まった。昨日(6月22日)は、警察庁の発表によると、約11,000人だったが、主催者側は、45,000人と発表した。
このようなデモへの参加者増加の流れは、むしろマスコミでの扱いの少なさで、起きたとも言えるかもしれない。何かの意図、もしくは、驚くほどの気の利かなさの為か、NHKは、6月16日(土)の約400人規模の原発反対派行動は報道しながら、前夜に起きた遥かに多くの人が参加したデモは伝えなかった。しかし、昨夜のデモは、これまでも掲載はあった新聞より影響力のある、テレビメディアからの注目を集める最初に機会になったようだ。テレビ朝日『報道ステーション』がそれなりの長さでデモの様子をレポートしたのだ。
政府が、大飯原発再稼動を押し進めれば、進めるほど、反対はさらに激化するだろう。来週も同じ時間に集合するべきかな? たぶん、そうだろう。
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