東京でクリスマスを過ごす

スイーツに囲まれて賑わうクリスマス

東京でクリスマスを過ごす

クリスマスパーティの主役ともいえるスイーツの予約販売が続々とスタートしている。これからはじまる華やかなイルミネーションを先取りするかのように並んだ、今年の新作クリスマスケーキ。味が良いのはもちろんだが、さまざまな趣向が凝らされていて、目移りするほどのラインナップだ。『ピエール・エルメパリ』のテーマは『凛-Audace-』。エルメによれば今回は100種類以上の新作に“勇気凛々”の気持ちで取り組んだとのことだ。失敗を恐れず新たに組み立てられたその味は、柑橘のフレッシュさがアクセントとなり、甘みを爽やかに引き立たせている。エルメの定番クリスマスケーキ、『ミルフィユ プラリネ』は、サンタに扮したエルメがデコレートされていて、とてもユニークだ。

9月にリニューアルオープンした『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』のクリスマス限定コレクションは、『Nuit d’etoiles -星空の夜-』と題された。クリエイティブディレクターであるジル・マルシャルが、あたたかな暖炉の炎やホームメイドのホットチョコレートなど、幼少期を過ごした故郷ロレーヌでのクリスマスの思い出を込めた。 ロレーヌと言えば、郷土料理『キッシュ・ロレーヌ』を思い起こす方もいるかもしれないが、ジルによれば「食道楽を喜ばす優れた食材が集まる街」だそうだ。彼のコレクションの中でも、ひときわかわいらしいのが『ショコラ・カレンダー』。24日分のキュービックカレンダーは、 窓をあつらえた24のキューブ形ボックスでできていて、その一つ一つにキャラメル、プラリネ、アーモンドチョコレートなどが詰められている。1日1個味わいながら、クリスマスまでのカウントダウンを楽しみたい。

デンマーク王室のデザートシェフであるモーテン・ヘイバーグのパティスリー『デザート サーカス』のクリスマスケーキは、100台限定での販売となっている。王室のウェディング用に作られたケーキをアレンジした『ホワイトクリスマス ケーキ』は、デンマークのロイヤルファミリーを除いては、日本でしか食べることができないプレミアムなもの。ホワイトチョコレートのムースに苺とラズベリーのジュレ、アーモンドビスキュイ、レモンコンフィチュールが層をなした高貴な味だ。また、しっかりとした食べ応えが人気のヘイバーグショートケーキも『ピンク・クリスマスケー キ』として期間限定で登場する。ふわふわのスポンジ生地ではなく、ぎゅっと詰まった重厚な生地が、ラズベリークリームでデコレーションされている。 キハチからは人気のロールケーキが2種類、クリスマス限定で登場する。『クリスマスロールホワイトクリーム』はしっとりとしたショコラ生地に、オレンジマンゴークリームが巻かれている。『クリスマスロール ショコラクリーム』は、白ごまペーストを加えたコクのある生地に、ショコラクリームが巻かれている。たっぷりと入ったクリームは口溶けが良く、とても品が良い。飾りつけもシンプルなので、大人の集うクリスマスに似合う。そして、クリスマスの4週間前の『Advante(アドヴェント)』の時期から、少しずつスライスしながら楽しむ『シュトーレン』は、じっくり漬け込んだドライフルーツとナッツがふんだんに使われていて、とてもリッチな味で楽しませてくれる。

最後に、アイスクリームを使ったクリスマスケーキを紹介したい。『ハーゲンダッツ・ラ・メゾン銀座』では、ホームパーティを華やかに彩るクリスマスセットが4種類販売される。セットには、手軽にハンドメイド気分が楽しめるアイスクリームケーキの材料が揃っている。『ハンドメイド・ストロベリーケーキセット』には、丸型のバニラアイスクリームケーキとデコレーションキットに、イチゴを贅沢に使用したハーゲンダッツオリジナルのストロベリーコンポートがセットになっている。『ハンドメイドヘクセンハウスアイスクリームセット』には、ハーゲンダッツアイスクリームとオリジナルアイスクリームディッパー 、そして、はちみつを練りこんだクッキーを使ってお菓子の家を組み立てるキットがセットになっている。どちらのセットも3、4人用。

PIERRE HERME PARIS(ピエール・エルメ パリ)

『パティスリー界のピカソ』と賞賛されるフランスのパティシエ・ショコラティエが、自身の名前を掲げるパティスリーショップだ。日本には1998年に第1号店が、紀尾井町のホテルニューオータニにオープンした。エルメの右腕といわれるパティシエが常駐し、味覚の喜びと幸福感を追い求めるデザートの味がいつでも楽しめる。

ピエール・エルメ パリ
住所:東京都千代田区紀尾井町4-1ホテルニューオータニ東京 ロビィ階
電話:03−3221−7252
営業:11時00分から21時00分まで
ウェブ:www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/pierre/
ピエール・エルメ パリ青山
住所:東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山1・2F
電話:03-5485-7766
営業:11時00分から21時00分まで(月から土)11時00分から20時00分まで(日・祝日)
ウェブ:www.pierreherme.co.jp/

La Maison du Chocolat(ラ・メゾン・デュ・ショコラ)

パリの高級チョコレート専門店『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』の表参道店が、9月10日に移転オープンする。移転先はクリストフルやロンシャンなど、フランスのエスプリ香る青山通り沿いだ。店内は落ち着いたブラウンを基調としており、カフェも併設され、ゆったりとした雰囲気を感じさせる。クリエイティブ・ディレクターのジル・マルシャルは、アラン・デュカスをはじめ、世界中で活躍するさまざまなシェフたちと、ショコラのメニューを生み出している。日本食にも興味があり、「ぜひとも寿司職人さんとコラボレートしたい」と探究心旺盛だ。“ショコラ寿司”の誕生を心待ちにしていよう。

ラ・メゾン・デュ・ショコラ表参道店
住所:東京都港区北青山3-10-8
電話:03-3499-2168
営業:11時00分から20時00分(2階カフェのラストオーダー19時30分)
定休:年末年始(12月31日から1月3日)
ウェブ:www.lamaisonduchocolat.co.jp

DESSERTCIRKUS(デザートサーカス)

デンマーク王室のデザートシェフとして活躍するモーテン・ヘイバーグによるパティスリー。今年3月、伊勢丹新宿本店に世界第1号店がオープンした。ヘイバーグは、宮廷内外におけるロイヤルファミリーや国賓のため、特別な料理やケーキを手がけている。2004年におこなわれたデンマーク皇太子のウエディングパーティでも、チョコレートをはじめ全てのデザートを担当した。「ヒュッゲ(デンマーク語で、豊かさやぬくもりのある心地よさ、という意味)な暮らし」を、演出するお菓子を提案している。

デザートサーカス新宿伊勢丹
住所:東京都新宿区新宿3-14-1伊勢丹新宿 地下1階
電話:03-5269-5213
営業:10時00分から20時00分
ウェブ:www.dessertcirkus.jp/

KIHACHI キハチ

熊谷喜八がオーナーシェフのレストランと洋菓子店。熊谷は、銀座東急ホテルを皮切りに、セネガル、モロッコ日本人大使館料理長を経て渡仏。修行を重ねた。1987年には、南青山にKIHACHIをオープンし、KIHACHI流の無国籍料理を生み出した。季節ごとの味が楽しいソフトクリームの販売もある。体に安全で美味しいにこだわったキハチらしく、無香料、無着色、保存料なしで、黒胡麻やはちみつ、バナナなど厳選された素材の味を楽しめる。

キハチ銀座本店カフェ&バー
住所:東京都中央区銀座2-2-6
電話:03-3567-6284
営業:11時30分から22時00分まで(月から土)、11時30分から21時00分まで(日)
ウェブ:www.kihachi.jp/

Häagen-Dazs La Maison Ginza(ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ)

ハーゲンダッツのアイスクリームにさまざまな材料を組み合わせることで実現した創造的なメニューを提供する同店。口にした至福の瞬間を味わうという哲学がこめられたフィロソフィーショップだ。旬のフルーツを使ったメニューを季節ごとに楽しめるほか、サラダやガレットなど、シャンパンやワインに合うメニューも用意されている。テイクアウト専用スイーツ『ハーゲンダッツ プリン』と『マカロンビジュー』は、東京でだけ堪能できる味だ。

ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ
住所:東京都中央区銀座5-7-17
電話:03-6253-7050
営業:11時00分から22時00分まで
ウェブ:www.haagen-dazs.co.jp/maison/
テキスト 東谷彰子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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