2014年10月31日 (金) 掲載
酉の市も一の酉が終わり立冬を過ぎると、東京近郊では、様々な祭りが行われる。二の酉はもちろんのこと、毎週、至るところで催される昔ながらの祭りに足を運んで、冬の始まりを楽しんでみてはいかがだろう。
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2014年11月1日(土)~23日(日)
会場:湯島天神(湯島天満宮)
文京区の花の5大まつりのひとつ、秋の菊まつりが今年も開催される。会場となる湯島天神の境内には、崖から垂れ下がるような形に仕立てられた『懸崖(けんがい)』、ひと株から多数の花を咲かせ一輪の花のように見せる『千輪咲』など、趣向を凝らしてつくられた多様な菊が約2000株展示される。名物『菊人形』の今年はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」をテーマに二景五体が飾られる。壮大な菊のアートに浸ってみてはいかがだろうか。
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2014年11月23日(日)
会場:波除稲荷神社
石川県鶴来町にある波除稲荷神社の御神饌田(ごしんせんでん)で、5月6日のお田植祭、8月26日の抜穂祭を経て収穫された新米と稲穂を御神前に供え、神に感謝する祭り。この米で作られた澄酒『波除』は翌年6月の大祭に、にごり酒『幸穂』(限定300本)は新嘗祭に供えられる。当日は無料でにごり酒が振る舞われるので、ぜひ味わっておきたい。
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2014年11月28日(金)
会場:小網神社
日本橋の小網神社で行われる関東2大どぶろく祭のひとつ。新穀豊作に感謝する新嘗祭に由来している。当日は郷神楽舞の奉納が終わると、参拝者に新米で醸したどぶろくがふるまわれる。また、当日奉納される里神楽舞は、国重要無形民俗文化財に指定されている。強運厄除守のみみずくや茅の輪守が授与される。
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2014年12月2日(火)、3日(水)
会場:秩父神社
300年以上の歴史を持つ秩父神社の例大祭。京都祇園祭、飛騨高山祭とともに日本三大曳山祭のひとつに数えられる、秩父市の師走名物だ。豪華な彫刻が施された笠鉾2基と屋台4基の山車が町中で曳行され、なかでも3日の夜、御旅所への急な坂を引上げる様子は大迫力。両日の夜、冬の澄んだ空に打ち上がる花火も見事だ。
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2014年12月14日(日)
会場:大宮神社
無病息災、火盗難除、五穀豊穣の祈願を目的として160年以上行われている祭。当日、各家では火を焚かずに当番の家でご飯と味噌汁、つけもの、煮付けなど「神の食」と呼ばれる食事をする。また、祭壇に男女の性器をかたどった「神物」が飾られ、無病息災を祈る獅子舞が子宝授恵、子孫繁栄を願って舞う。食事が終わると神社正面では、1ヶ月前から男子児童が作った小屋に着火し、大根を投げて宮司らを神社に戻る邪魔をし、子ども達の元気さを証明する。この一風変わった祭りに駆けつけてみてはいかがだろう。
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2014年12月21日(日)
会場:愛宕神社
愛宕山の山頂にある愛宕神社(飯綱神社)で毎年12月の第3日曜日に行われている祭り。13天狗役の氏子は白装束と烏帽子を身に着け、16ある天狗のほこらに供えものをしてまわる。参拝客同士が供物を奪い合い「バカヤロー」などと罵声を浴びせ合うという変わった祭りだ。この供えものを奪い取った人は、幸せになれると言われている。もともとは7日間の斎戒を夜間に行ったあとに徒歩で巡回するものだったが今は行われておらず、現在は昼間開催されている。このような祭りは日本中でも珍しく、日本三大奇祭のひとつと言われている。
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2014年12月21日(日)
会場:西新井大師
毎月21日に行われている弘法大師の縁日。12月は1年の締め括りということもあり、『納めの大師』や『酉の市』として普段よりも盛大に開催される。境内には来る年の商売繁盛を願う熊手やだるまなどの露天が並び、多くの人出となる。門前の商店街で販売されている草団子、草加せんべいなども人気だ。日曜日の開催なので、年の瀬を味わいに散歩がてら訪れてみるのもいいだろう。
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2014年12月22日(月)
会場:加波山 三枝祇神社
毎年冬至の日に行われる、燃え盛る薪の上を素足で踏み渉り無病息災を祈る祭。火渡りとは、山伏の秘法で、燃え盛る火の中を裸足で歩くことにより、己の悪行を清めるという行だ。また、燃えさしを持ち帰り軒先に吊るしておくと病気にならないと言われている。 加波山には「加波山神社」と「加波山三枝祗神社」の二つの神社があるが、「加波山三枝祗神社」の行事である。思い切って火中を歩いてみてはいかがだろう。
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2014年12月31日(水)
会場:最勝寺(足利市)
奇祭『悪口まつり(あくたいまつり)』が、京都の鞍馬山、奈良の信貴山と並ぶ日本三毘沙門天のひとつ、足利の大岩毘沙門天で今年も開催される。江戸時代から伝わる同祭は、1年間積もった鬱憤を発散し、すがすがしい気分で新年を迎えるべく、大晦日から元旦にかけて行われる恒例行事。「バカやろう」などと大声で悪態をつきながら、修験者の先導のもと山頂の本堂を目指して歩く、珍しい祭礼だ。山頂にたどり着いた後は温かい甘酒の接待があり、祭りの終了後には、毘沙門天の前で御神酒を飲み干す『滝流しの式』も行われる。そのほか、当日は参加無料の『大声コンクール』も実施される。夜空の下、心置きなく声を出して、日頃のストレスを洗い流してみてはいかがだろう。なお、「びんぼう」や「どろぼう」など、「ぼう」のつく悪口は禁句となっているので注意してほしい。
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