バッキンガム宮殿と英王室厩舎 Buckingham Palace & Royal Mews

レビュー

近くにあるセント・ジェームズ宮殿が公的な女王の住まいという事になっているが、ヴィクトリア女王以降の君主は、バッキンガム宮殿を実際の住まいとしている。元々はバッキンガム公爵の私邸として1703年に建築され、バッキンガム・ハウスの名が付いていた。しかし、ジョージ3世は、この場所を気に入り、ドイツから来て、妃となったシャーロットの為に、1761年に購入した。ジョージ4世 は、1820年に王位に就く、この場所に、居を構えることを決め、王にふさわしいような宮殿に改装するために、ジョン・ナッシュが雇われた。工事では、問題が発生。高い改装計画を提出したナッシュは常に議会の反感を買い、1830年には追放されてしまった。1837年にヴィクトリア女王が王位についたとき、建物は、辛うじて、住める状態だった。宮殿を完成させたのは、信頼できるが想像力の欠けるエドワード・ブロアだ。今見る事ができる、新古典主義の正面は、アストン・ウェッブが1913年に改修したものだ。女王の住まいとして、宮殿は通常公開はされていなが、毎年、王家が休暇のため宮殿を離れている短い期間に、宮殿内を見学することができるようになる。今でも要人達を迎えるのに使われている大広間や、庭園の一部を見学することができる。2010年の夏の公開では、カフェも新設された。青緑に塗られ宮殿の印がはっきり入った紙コップは、お土産ハンター達の標的になっていた。『クイーンズ・ギャラリー』は、年間を通していつでも訪れることができる。ギャラリーには、王女の個人コレクションであるルーベンスやレンブラントの絵画、セーブルの磁器、連邦切手でおなじみのダイアモンド・ダイアダム王冠が展示されている。バッキンガム・パレス・ロードに沿ってある、英王室厩舎(ロイヤル・ミューズ)は、 大きなガレージで、ロールス・ロイスの王室車や豪華な王室馬車が止まっていて、個別に女王により名付けられた馬もいる。

詳細

住所

The Mall, SW1A 1AA, London

アクセス

Green Park tube or Victoria tube/rail

※掲載されている情報は公開当時のものです。

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