トライアスロン入門

2010年、新規トライアスロン大会が続々開催

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青山フラワーマーケットを運営するパークコーポレーション代表取締役の井上英明や、『Soup Stock Tokyo』の開発、運営を行うスマイルズ代表取締役社長の遠山正道、そしてレストランブランドを手がける株式会社ゼットン代表取締役の稲本健一。この今をときめく若手経営者たちに共通しているのは、全員がトライアスロンの虜になっているということ。

トライアスロンとは、スイム、バイク、ランの3種を一人でこなす非常に過酷なレースだ。1977年、ハワイに駐留する米国海兵隊員が酔った席で「マラソンと遠泳、サイクルロードレースのどれが一番過酷か」と議論。結局結論が出ず、「じゃあ、この際まとめて全部やってみよう」と言い出したところから始まった。現在の国際基準は、スイム1.5キロメートル、バイク40キロメートル、ラン10キロメートルの合計51.5キロメートルとなっているが、過酷であることに変わりはない。そんな過酷なレースに、若き経営者たちはなぜ魅せられたのか?

「それはですね、トライアスロンは自己責任100%です。そこがまず面白いんです」と言うのはパークコーポレーションの代表取締役、井上英明。井上は、2010年4月25日に開催された『2010石垣島トライアスロン』を2時間35分59秒で完走している。「それから、何より、レース中に駆け引きができるのが面白い。例えば、スイムで1番の人が、必ずしも1番にゴールできるわけではないんです。どこで力を入れて、どこで抜くのか、それは人によって違う。みんな時間やエネルギーの配分を考えながら闘っている。この駆け引きが非常に楽しい。この駆け引きの面白さが、多くの経営者を惹きつける理由なんじゃないでしょうか。とにかく、トライアスロンでレースのスタートラインに立った時の感覚は、ほかのスポーツでは絶対に味わえないものです。僕は今47歳ですが、80歳まではトライアスロンを続けたいと思う。とにかく、世界一になりたい。たぶん、90歳まで続けていれば、僕が1番でしょう!」と井上は笑った。

その面白さが世間にも認められるようになったのか、今年に入って、新しいトライアスロン大会の発表が続いている。 まずは、2010年7月11日(日)に千葉県・館山市で開催される『第1回館山わかしおトライアスロン大会』。続いて、9月4日(土)に神奈川県・横須賀市で開催される『YOKOSUKA西海岸トライアスロンin長井』。そして、愛知県・常滑市では9月19日(日)に『アイアンマン70.3セントレア常滑ジャパン』が開催される。トライアスリートでスポーツナビゲーターの白戸太朗は、「大会のニーズや構想は以前からあったんです。近年のトライアスロン熱の高まりが、大会プロデューサーたちに火をつけ動かし、大会を実現させている」と説明する。

大会の増加と同時に、トライアスロンの練習ができるコミュニティも増えている。4月22日には、『青山トライアスロン俱楽部』が発足。平日は青山周辺の施設を使いながら、スイム、バイク、ランをバランス良く練習し、週末には海での実戦練習も組まれ、大会にむけたプログラムも用意されている。
また、数々の企業もトライアスロン大会をサポートし始めている。その中のひとつがクロックス・ジャパンだ。「feel good revolution -はまる、この感じ-」を2010年のテーマに掲げるクロックスは、『2010石垣島トライアスロン/石垣トライアスロンワールドカップ2010』で、スポーツの前後にカラダの回復をサポートする『プリペアー』シリーズのモニタリングや試し履きを行い、アスリートたちを応援した。経営コンサルタントでベストセラー作家の本田直之を中心に、会社経営者、医師、弁護士、音楽プロデューサーなどで構成されるトライアスロンチーム『alapa(アラパ)』の面々も大会に参加したが、過酷なレース後にはプリペアーに履き替え、リラックスした表情を見せていた。ちなみに、このプリペアーシリーズは、クロックス公式サイト(www.crocs.co.jp/)などで購入可だ。また、4月にオープンしたばかりの『クロックス渋谷スペイン坂店』でもチェックしてほしい。

トライアスロンは、スイム3.8キロメートル、バイク180キロメートル、ラン42.195キロメートルと長距離を走破する鉄人レースの印象が強いが、前述した国際基準の51.5キロのほか、様々な規模があり、初心者でも気軽に参加できるミニトライアスロンなどもある。興味があるのであれば、まずは『アスロニア』や『青山トライアスロン俱楽部』にアクセス。自分の体力に合ったレースに参加してその魅力を体感してみよう。

第1回館山わかしおトライアスロン大会
ウェブ:www.jtu.or.jp/tateyama/

YOKOSUKA西海岸トライアスロンin長井
ウェブ:www.yokosukatriathlon.com/

アイアンマン70.3セントレア常滑ジャパン
ウェブ:ironman703.jp/

テキスト 東谷彰子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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