公式にイギリスで最も観光客が訪れる施設とされている大英博物館。1759年、今の敷地内に建っていたモンタギュー・ハウスにオープンした。現在使われている新古典主義の素晴らしい建物は、ギリシャ復興様式の先駆者の一人であるロバート・スマークにより建てられたもの。その後、追加され注目を浴びているのが、ノーマン・フォスターが手掛たガラス屋根のグレート・コートだ。2000年のオープン以降、ヨーロッパの公共空間で最大の屋根付きスペースとされている。グレート・コートの周りには、かつて、英国図書館の閲覧室として使われていたドーム型の建物がある。マルクス、レーニン、ディケンズ、ダーウィン、ハーディ、イェイツなどが利用していたことで知られる。
人気の展示としては、古代エジプトの品々がある。一階には、ロゼッタ・ストーン(あまり知られてないが、キングス・ライブラリには精巧なレプリカもある) 、上階にはミイラが、エルギン・マーブルとして知られるパルテノン神殿の大理石のフリーズなど古代ギリシャの遺物もある。セルツ・ギャラリーには、紀元前300年に殺されたリンドウ・マンがある。土の中での保存状態がよく、彼の髭さえも見る事ができる。
ウェルカム・ギャラリー・オブ・エスノグラフィーには、キャプテン・クックがイースター島から持ち帰った像がある。キングス・ライブラリーでは、『エンライトメント』という18世紀の世界を紹介した常設展が開かれ、博物館の基礎が形成された18世紀のコレクション、5000点を公開。考古学、科学、自然にわたる内容で、インドネシアの人形から美しい太陽系儀まで展示されている。
一日ですべてを見るのは不可能だ。館内ガイドを購入し、注目の展示に絞って見るか、数日間を使った見学を計画した方がいいだろう。見学ツアーは、膨大なコレクションを特定のテーマで見れるいい機会。アイ・オープナーというツアーは、世界の文化を学び始めるのにオススメだ。定期的に、大型企画展も開かれる。人気が集まるので予約した方がいいだろう。
さらにスペースを確保するための、拡張工事も予定されている。
Great Russell Street, WC1B 3DG, London
アクセスRussell Square or Tottenham Court Road tube
Open Galleries 10am-5.30pm Mon-Wed, Sat, Sun; 10am-8.30pm Thur, Fri. Great Court 9am-6pm Mon-Wed, Sun; 9am-11pm Thur-Sat. Multimedia guides 10am- 4.30pm Mon-Wed, Sat, Sun; 10am-7.30pm Thur, Fri.
無料(寄付が望ましい)、企画展は有料の場合がある。
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