エネルギッシュで影響力のある現代アートの美術館。工場のような外観のおかげで、入る前から驚嘆してしまう。建物は、第二次世界大戦後に、バンクサイドの発電所として建てられたもの。建築家は、バターシー発電所を設計したジャイルズ・ギルバート・スコットだ。発電所は1981年に閉鎖、約20年後、美術館としてオープンして以来、絶大な人気を博している。1年間の来館者は500万人。2010年には、2億1500万ポンドをかけた巨大な拡張プロジェクトが始まっている。最初の改修を手掛けたヘルツォーク&ドムーロンが設計した広大な折り紙構造の新しい拡張部分の工事が、どのくらい進んでいるのかは、工事現場の仮囲いの隙間から覗くと見れるだろう。
拡張工事は、2012年まで続くが、美術館の営業は通常通り行われている。元々タービンホールだった巨大なスペースでは、来館者をびっくりさせる巨大なインスタレーションが行われる。展示室には、テートが持つコレクションから、1900年以降の国際的なモダンアートが常設されている他、マティス、ロスコ、ボイスなど“大物”の企画展も開催される。上から下まで廻るとめまいがするほどだ。展示は、シュルレアリスム、ミニマリズム、戦後のアブストラクションなどアートのムーブメント別に構成されている。どこから見ていいか分からない場合は、ツアーに参加するといいだろう。
Bankside, SE1 9TG, London
アクセス『Southwark』駅、『London Bridge』駅
7887 8888
10am-6pm Mon-Thur, Sun; 10am-10pm Fri, Sat. Tours 11am, noon, 2pm, 3pm daily.
free. Temporary exhibitions vary.
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