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風営法問題について語るトーク・イベントが原宿VACANTにて開催

2013年5月29日、原宿VACANTにてクラブと風営法問題、クラブと音楽の未来について語るトークイベント、映画『SAVE THE CLUB NOON』presents「これからの音楽へ」 クラブ・ペディア 東京Ver. が行われた。

左から、弁護士の斉藤貴弘、TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美、大阪『NOON』オーナーの金光正年

イベントは、2012年に風営法摘発を受けた大阪『NOON』のオーナーである金光正年、弁護士の斉藤貴弘、TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美、『NOON』の摘発後のイベント『SAVE THE NOON』を追いかけたドキュメンタリー映画『SAVE THE CLUB NOON』監督の宮本杜朗、映画企画者の佐伯慎亮が登場し、司会はタイムアウト東京編集部のジェイムズ・ハットフィールド(本サイト記事『日本でのダンスはご遠慮ください』にて取材、記事執筆)が務めた。

第一部トークでは、金光正年が『NOON』の摘発の前後の大阪のクラブ、ライブハウスの摘発の状況変化、その後の大阪での遵法営業での再開後のビジネスの状況などについて語ったほか、斉藤貴弘が東京での状況や、Let's DANCE署名活動からサルサダンス、社交ダンスなどの団体が協力してくれた経緯、ダンス議連につながるロビー活動について紹介。その後、TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美が同席し、玉椿、ツバキハウス、ミックスなどに連なる80年代からのクラブ体験、ディスコからクラブへの遊び場の推移について体験談を交えて語った。

その後第二部トークでは、『SAVE THE CLUB NOON』監督の宮本杜朗、映画企画者の佐伯慎亮が登場、2012年4月に風営法違反により大阪の老舗クラブ『NOON』が摘発されてから、大阪圏でのクラブ摘発の動きと空気、映画製作の状況、内容について紹介された。『NOON』摘発後の『SAVE THE NOON』イベントにはライブバンド、DJの両形態での営業を行っていた同店舗縁のアーティストを中心に、中納良恵(EGO-WRAPPIN')、ハナレグミ、いとうせいこう、ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)、沖野修也 & 沖野好洋(Kyoto Jazz Massive)、サイトウ”JxJx”ジュン(YOUR SONG IS GOOD)、須永辰緒などが出演しており、風営法問題を考えると同時にその音楽とアーティストのメッセージを体験してほしいとの監督が紹介した。

『SAVE THE CLUB NOON』予告編。クラウドファンディング中。 from aeo_moriro on Vimeo.

映画は年内公開予定で、現在、著作権使用料などの映画制作費の支援を募ったクラウド・ファンディングを募集サイトにて行っている。

展示スペース内に掲げられた風営法の条文

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