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リピート必至! 南アフリカのグループ Die Antwoordのクセになる新作MV。

>Die Antwoord - "Fatty Boom Boom"

以前タイムアウト東京ブログでも少し紹介した、ラップレイヴグループディー・アントワード(Die Antwoord)が、今年1月にリリースしたアルバム『Ten$ion』の収録曲『Fatty Boom Boom』のミュージックビデオを公開した。

リードヴォーカルのニンジャ(Ninja)とヨーランディ・ヴィザー(Yo-Landi Vi$$er)、そして常に覆面でプレイに徹するDJハイテック(DJ Hi-Tek)からなるグループは、2009年に南アフリカで結成。ヒップホップ、ラップ、レイヴ、エレクトロなどの要素を持つサウンドと、英語とアフリカーンス語で繰り出される、空耳の嵐のような歌詞がクセになる最注目のアーティストだ。

また、完成度の高いミュージックビデオでも毎回話題を呼んでいる。先日公開された新作『Fatty Boom Boom』のビデオには、生肉ドレスを身にまとったレディー・ガガを思わせる人物が登場。南アフリカのコンクリートジャングル(街中)をクルーズする途中、ハイエナや黒豹、最後にはライオンに遭遇し、食べられてしまうという皮肉なオチで締めくくっている。これまでのMVに引き続いて、超ハイセンスなヨーランディのファッションも見所。全身黒塗りにファンキーな黄色のドレスで登場したかと思えば、白塗りの身体に海老の髭をたくわえたようなスカートで、ますますキレを増し、歌い踊っている。そんなギリギリのラインを突き抜ける彼らのアイコニックなスタイルは、"Zef"と呼ばれる南アフリカのカウンターカルチャーを象徴し、最近では、ファッションブランド アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)が、Tシャツライン『T by Alexander Wang』の2012年春夏キャンペーンキャラクターに抜擢するなど、各界にもインパクトを与えているようだ。

このキャンペーンに向けた『Fatty Boom Boom』の特別映像も公開されている。
Spring 2012 T by Alexander Wang Campaign featuring Die Antwoord

ちなみに、日本へはサマーソニックへの出演で、2010年に一度来日を果たしているディー・アントワード。"ニンジャ"という名前や、ヨーランディーがピカチュウの着ぐるみでパフォーマンスしていたりと、何かと親日ぶりが伺えるだけあって、再来日を熱望せずにはいられない。

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